NHK党・斉藤参院議員が離党表明「私が(立花党首の)解任案を選択肢として提示した」「私の議席は党首から預かっているもの」「即座に自民党会派に戻る、は1ミリもない」

17日、政治団体「NHKから国民を守る党」(以下、NHK党)副党首の斉藤健一郎参議院議員が離党を表明し、会見で離党の理由と今後について語った。唯一の国会議員が離党したことで、NHK党には立花孝志党首逮捕に続く大きな衝撃が走った。 斉藤議員は会見冒頭「先日の役員会において協議していた党首解任案に関する内容が外部へ流出した。そのことにより、支持者の皆様の間に大きな混乱と誤解を招く結果となった。副党首として党務を預かる立場にありながら、この事態の責任は私にある。まずもって深くお詫びを申し上げます」と頭を下げた。 党首解任案については「党首を解任することそのものを目的にしたものではない。役員会での議題の本質は党の最重要目標をどのように実現するかをめぐる戦略的検討だった。一般的には、『解任案=悪』『残留案=善』といった単純な構図で理解されていたが、党内で実際の議論は全く異なる。解任案は党が自立して前進するための選択肢の一つ。残留案は党首不在のまま停滞し、むしろ党首本人が最も悲しむ可能性があるのではないかということも議論された。NHK党は立花党首あっての組織だ。党首帰還後には代表へ復帰できる体制づくりも考慮して、検討が話し合われていた最中だった。まず、党首が拘束され、連絡が難しい状況が続いている。このままただ待つだけ。そうすれば活動が停滞し、ジリ貧化することは明らかで、これは党首が最も望まない事態だ。党の最優先課題は『1.NHKスクランブル化の実現』『2.国政への返り咲き』『3.債権者への道義的責任』。議論の焦点は解任すべきか否かではなく、この使命達成のため最適な手段は何かという一点であり、役員5名にて、冷静かつ合理的に議論を行っていた」と説明。 自身の責任と離党理由については「私が解任案を選択肢として提示したことが、今回の混乱の直接的な契機となった。さらに、情報が外部へ流出したことで冷静な検討が不可能になり、誤解と分断が支持者の間で一気に拡大した。この事態についても、本来信頼されるべき党首代行であった私の責任だ。立花党首は、これまで政治と選挙を分離する形で党運営を行ってきた。国会業務は私が担当しており、その役割に専念する必要がある。現在は国会開会中だ。政治団体内のこの混乱が国会活動に波及することは絶対に避けなければならない。国民の目線から見れば、党内の内輪揉めにすぎない。私が身を引くことにより、早期に問題を集中させる必要があった」と明かした。 今後については「離党は責任の明確化であり、党首との関係断絶を意味するものではない。離党後も立花孝志党首との政策連携は変わらない。スクランブル化の実現は立花党首と私の共通目標だ。組織運営において判断の遅れは最大のリスクだ。今回の離党判断も、感情対立ではなく、党の機能維持を最優先した対応だ。私の議席は党首から預かっているもの、という認識に変わりはない。NHK問題には今後も全力で取り組んでいく」と話した。 さらに「今回の解任案は、党の使命達成のための選択肢の一つ。そして、情報流出により誤解が拡大し、統制不能となった責任は私にある。その責任を明確にするには、副代表辞任と離党を決断した。立花孝志党首との政策連携は継続し、スクランブル化実現に向けて全力を尽くす。今後も、参議院総務委員会所属の国会議員としてNHK問題に取り組んでいく。私は、全国民の奉仕者として、国会活動を最優先に取り組んでいく。党務に時間を要するのではなく、国民のための政治を止めないために、党務から身を引く判断をした。今後も変わらぬご指導、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と訴えた。 立花党首の解任案が漏れた要因については、原因究明はできておらず、「党の役員会で話した内容が外部に流出した」と認識を示した。 立花党首への容疑と解任案の関連については「今回の解任案と事件の経緯は関係ない。あくまでも党務が滞っているというところだ。党を実際に動かしていかないといけないし、党勢拡大も考えていかなければならない。立花孝志が悪いから解任するという話ではない」と述べた。 「11日に解消した自民党との会派連携は視野に入れているか?」という問いには「政治的には『排除しません』という言い方になるとは思う。だが、即座にここで自民党さんの会派に戻るかと言ったら1ミリもない。それはそれ、これはこれ。一度やっぱり自民党会派を抜けるという決断を下してまだ時間がそんなに経っていない。すぐに戻るというのとあの話とは全く別物だと考えていただいてけっこうだ」と答えた。一方で「NHKのスクランブル化を達成するために自民党に入ったほうがスクランブルに近づくのであれば入ります」とも述べた。 斉藤議員は10日、立花孝志党首が逮捕されたことを受けて緊急で記者会見を行い、「ご心配をおかけし心よりお詫び申し上げる」と謝罪していた。 (ABEMA NEWS)

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