山口組系組長刺殺事件 組織的殺人の容疑で組幹部を起訴 神戸地検

名古屋市を拠点としていた指定暴力団山口組系多三郎一家(当時)の後藤一男組長=当時(65)=が2007年、神戸市内の路上で刺殺された事件で、神戸地検は17日、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人)の罪で、指定暴力団神戸山口組山健組系幹部の勢昇容疑者(76)=神戸市東灘区=を起訴した。 起訴状などによると、07年5月31日午後6時15分ごろ、神戸市中央区二宮町1の路上で、定められた役割分担に従って、後藤組長の腹や胸付近を刃物で突き刺し、組織として殺害したとされる。地検は勢被告の認否を明らかにしていない。 事件を巡っては、配下の組幹部に殺害を指示したとされる山健組系組長が逮捕、起訴されたが、一審神戸地裁の裁判員裁判は「指揮があったかどうかは合理的な疑いが残る」として無罪を宣告。しかし大阪高裁は懲役20年の有罪判決を言い渡し、最高裁で確定した。 神戸地検は17日、勢被告の逃亡を助けたとして、犯人隠避罪で京都府木津川市の無職の男(63)も起訴した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする