他人名義のデビットカード情報を利用して、腕時計を不正に購入したとして、京都府警は19日、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで、いずれも中国国籍で、京都市北区紫野泉堂町の留学生、グオ・ズゥチュン(27)と兵庫県伊丹市池尻の無職、バイ・シュエ(47)の両容疑者を再逮捕した。いずれも容疑を否認している。 府警によると、2人は不正転売などを行う匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の実行役。府警は10月にも同容疑で逮捕していた。 2人の再逮捕容疑は何者かと共謀し6月、他人名義のデビットカード情報を使い、通販サイトで海外製腕時計2個(販売価格計4万6200円)を不正に購入したなどとしている。 府警によると、不正購入した時計はグオ容疑者が受け取って転送し、バイ容疑者がフリーマーケットアプリなどで転売。売り上げはバイ容疑者名義の口座から指示役とみられる中国人名義の口座に送金していたという。押収した口座の残額などから、グループはこれまでに少なくとも2千万円以上を得たとみられる。 府警はグループが同様の手口で犯行を繰り返していたとみて、指示役らの特定を急ぐ。