医師免許を持っていないにもかかわらず、医療行為をした疑いで先月逮捕された男が、「がんワクチン」の製造費用などと偽り、70代の男性から3000万円をだましとったとして再逮捕されました。 大阪市の無職・原田伸一容疑者(66)は、おととし、香川県に住む知人男性(当時75)に、「アメリカでがんワクチン開発の特許を取得した。投資額を3倍にして返す」などと嘘の投資話をもちかけ、男性から3000万円をだましとった詐欺の疑いが持たれています。 原田容疑者は警察の調べに対し「すべてデタラメです」と容疑を否認しています。 警察によりますと、期日を過ぎても入金がないことを不審に思った男性に、原田容疑者は「コロナワクチン製造の影響で、がんワクチンの製造が進まない」などと説明していたということです。 原田容疑者はクラウドファンディングでも同様の出資を募っていて、警察は他にも被害者がいるとみて捜査しています。 原田容疑者は、大阪市北区のクリニックで無免許で医療行為をしたとして、医師法違反の疑いで先月逮捕されていました。