いわゆる「AV新法」違反の疑いで逮捕された男女が、男女の性交場面などを露骨に撮影したわいせつ動画をアップし、有料で閲覧可能な状態としたなどとして、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で再逮捕されました。 再逮捕されたのは、福岡市に住む自営業の男（49）と女（34）の2人です。 警察によりますと、2人は2022年4月22日頃から2025年5月30日頃までのあいだ、福岡市内のマンションで、男女の性交場面などを露骨に撮影したわいせつな動画77点を動画販売サイトにアップロードし、有料で閲覧可能な状態に設定、公然と陳列した疑いが持たれています。 2人は11月12日、アダルトビデオに出演した女性と契約を結ぶ際、法律で定められた契約書などを交付しなかったとして、「AV出演被害防止・救済法」違反の疑いで逮捕されていました。 警察では、その後の調べで犯行が明らかになったとして21日、2人をわいせつ電磁的記録記録媒体陳列容疑で再逮捕しました。 ■マッチングアプリで勧誘か 警察によりますと2人はビジネスパートナーで、数年前からアダルトビデオの制作・販売、さらにライブ配信を行っていたということです。 逮捕された男とAVに出演した2人の女性は、それぞれマッチングアプリを通じて知り合っており、その後福岡市内で直接会った際にアダルトビデオへの出演を勧誘したとみられています。 ■押収した契約書に「コンドーム使用しない」「使用は無期限」 警察は証拠品として、撮影に使っていたとみられるセーラー服や撮影・編集の機材、さらに押収した契約書を公開。（画像(2)〜(13)） 押収した契約書として公開された「出演承諾書権 兼 契約書」には、「避妊具（コンドーム）を使用しない」「アダルトグッヅを使用し撮影する」など具体的な文言のほか、「使用期限は無期限とする」、「肖像権や著作権の一切の権利を主張しない」などの文言もあります。（画像(10)〜(13)） 警察は、アダルトビデオに出演した2人が、実際にこの契約書にサインしたか、どんな内容で契約を結んだかは分からないとしています。