元検事正の性的暴行は「地位利用」 検察が起訴内容の一部を変更

大阪地検検事正だった北川健太郎被告(66)が部下の女性検事への準強制性交罪に問われた事件で、大阪地検が飲酒の影響に加えて「地位の利用」を明示する形で起訴内容の一部を変更したことが、関係者への取材でわかった。 北川被告は昨年10月の初公判で起訴内容を認めた後、「同意があると思っていた」「被害者が抵抗不能だったか疑わしい」と無罪主張に転じる方針を明らかにした。これを受け、被害者側が事案の「実態」に見合うよう訴因の変更を地検に要望。地検は今年6月に「驚愕(きょうがく)・恐怖に乗じた」という内容も含めて地裁に訴因変更を求め、9月に認められたという。 裁判は期日間整理手続きに入り、次回の公判日程は決まっていない。 北川被告は定年を前にした2019年に退官して弁護士登録し、24年6月に大阪高検に逮捕された。所属していた大阪弁護士会によると、今年10月9日付で退会したという。(新谷千布美)

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