初対面の女性と、子供の頃から知る近所のおじさんを…2011年「堺市連続強殺」、無慈悲な手口の事件が「死刑議論」に変わるまで

2011年12月1日、大阪府堺市で84歳の男性が強盗殺人の被害者として発見された。場所は自宅。エリート街道を歩み、人柄の良さで知られた人物だった。その約1カ月前、同じ市のショッピングセンター駐車場で、67歳の女性が行方不明となっていた。 逮捕されたのは50歳の男。この2つの事件が男による「連続強盗殺人事件」となったとき、世間を震撼させたのは身勝手な犯行理由と無慈悲な殺害方法である。仮釈放中の犯行だったため、更生保護制度についても議論となった。さらには、裁判で弁護側が「死刑制度の是非」を持ち出したことで別の議論を呼ぶことに――。当時の「週刊新潮」から事件を振り返る。 ***

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