ベトナムからコメを密輸しようとしたとして大阪の夫婦が逮捕・起訴された事件で、警察は２人が外国産のコメを日本産と偽装して流通させたとして、書類送検しました。 詐欺や米トレーサビリティー法違反などの疑いで、書類送検されたのは、東大阪市に住むベトナム国籍の会社経営者の女（３７）と、自営業の日本人の夫（４７）です。 ２人は、今年３月から９月までの間、愛知県内の雑貨店など４店舗に対して、不正に輸入した外国産のコメ、合わせて約８トンを日本産と偽って販売し、約５００万円をだまし取った疑いが持たれています。 警察によりますと、２人はＳＮＳで「日本米１０キロ５８００円」「ブレンドじゃないですよ」などと業者に個別でメッセージを送っていたということです。 ２人は、警察の調べに対して、「日本で米の価格がどんどん上がっている。ベトナムで安く米を仕入れて日本で売れば、利益が出ると考えた」と容疑を認めているということです。 警察は、他にも関与している人物がベトナムにいるとみて捜査を続けています。 ２人は１０月、緑豆と偽ってベトナムからコメ約４５トンを密輸しようとしたとして逮捕され、その後起訴されています。