仲間と共謀して東京・豊島区の事務所に侵入し、従業員に催涙スプレーをかけて現金などを奪おうとしたとして、男2人が逮捕されました。男らは「闇バイト」で実行役を募集して、住宅などへの侵入を繰り返す「トクリュウ」のリーダー格とみられています。 強盗未遂などの疑いで逮捕されたのは、今井裕治容疑者（38）と大野実容疑者（51）です。2人は匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」のリーダー格とみられています。 捜査関係者によりますと、2人は2023年8月、仲間と共謀して豊島区池袋にある会社の事務所に侵入し、中国籍の従業員（当時29）の顔面に催涙スプレーをかけて、現金などを奪おうとした疑いがもたれています。 この事件では、実際に事務所に押し入ったとして、実行役がすでに逮捕されていて、今井容疑者らが指示役とみられています。 今井容疑者は、大阪市で「闇バイト」で実行役を集め、窃盗目的で住宅に侵入したとして逮捕され、その後も、山口県で住宅に侵入したとして、2度逮捕されていました。 捜査関係者によりますと、2人は特殊詐欺グループの人物を通じて知り合ったとみられています。 警視庁は、「闇バイト」で実行役を募集して住居侵入などを繰り返す、トクリュウグループのリーダー格とみて捜査しています。