2025年10月、ラッパーで音楽プロデューサーのショーン・コムズ（56）は50か月の禁固刑を言い渡された。ヒップホップ界において華麗なる帝国を築き上げた彼は、性的人身売買組織の運営を告発され、売春目的の移送罪2件で有罪判決を受けた。だが、他の3件（そのうち1件は終身刑の可能性もあった組織犯罪）については無罪となった。コムズは一貫して無罪を主張し、起訴内容のほとんどを否認した。 コムズの事件で最も注目を集めたのは、R＆B歌手のキャシーことカサンドラ・ベンチュラとの10年にわたる関係だった。カサンドラは彼を、暴行、強姦、性的人身売買、脅迫、恐喝、大量の薬物提供を行なったとして告発。今回の裁判でも、4日間にわたって証言台に立ち、元パートナーのコムズから受けたとする虐待について、詳細を明かした。 また、コムズがホテルの廊下でカサンドラに暴行を加えているというショッキングな動画も拡散。これに対し、彼は「事件後に専門家の助けを求めた」と公式声明を発表。「セラピーに通い、リハビリ施設に入所した。神の慈悲と恩寵を請わなければならなかった。本当に申し訳ない」と加えた。そのような状況でありながらも、裁判にはコムズの子どもである7人のうち6人が出廷し、彼を擁護する発言が話題に。 いまや、世間から"極悪人"と認識されるコムズ。しかし、彼が4人の女性（キム・ポーター、ミサ・ヒルトン、サラ・チャップマン、ダナ・トラン）との間にもうけた子どもたち（クィンシー、ジャスティン、クリスチャン、チャンス、ディライラ、ジェシー、ラブ）は、父親であるコムズのことをどのように捉えているのだろう。彼らの証言と、そこから見えてくる親子の姿をまとめた。