サウジ、2025年に過去最多340人の死刑執行 AFP集計

【AFP=時事】サウジアラビア当局は15日、3人の死刑を執行したと発表した。AFPの集計によると、これにより、同国における1年間の死刑執行数が過去最多となった。 AFPの集計によれば、サウジアラビアでは今年これまでに340人の死刑が執行されており、近年では、死刑制度のある国の中で中国とイランに次ぐ規模となっている。 サウジアラビアにおける死刑執行数は、1990年代に人権団体が記録を開始して以来、338人の刑が執行された2024年に続き、2年連続で過去最多となった。 国営サウジ通信(SPA)が伝えた内務省の声明によると、メッカ地域で、殺人罪で有罪判決を受けた3人の死刑が執行された。 AFPが内務省とSPAの発表に基づいて行った集計によると、サウジアラビアは2025年、麻薬関連の罪で232人の死刑を執行しており、全340件の大半を占めている。 専門家は、主に2023年に開始された麻薬撲滅キャンペーンに関連して刑の執行が急増していると指摘。当初逮捕された多くの人々が法的手続きと有罪判決を経て、現在、刑に処されているという。 サウジアラビアは、約3年間にわたり麻薬関連の罪での死刑執行を停止した後、2022年末に再開した。 アラブ世界最大の経済国であるサウジアラビアは、バッシャール・アサド政権下でシリアの最大の輸出品であった違法薬物カプタゴンの最大市場の一つでもあると国連は指摘している。【翻訳編集】 AFPBB News

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