預託名目で高級腕時計を詐取 容疑で国際手配中の「トケマッチ」運営会社元代表逮捕

所有者から預託名目で腕時計をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は26日、詐欺の疑いで、高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社「ネオリバース」(大阪市中央区)元代表の福原敬済容疑者(44)=住居不詳=と、元従業員の中山大志容疑者(44)=大阪市=を逮捕した。捜査2課はいずれの認否も明らかにしていない。 トケマッチは高級腕時計を所有者から預かり、利用者に貸し出すサービス。腕時計の査定額に応じて所有者に預託料を支払う仕組み。令和3年1月に開始した。 捜査2課によると、3年3月~5年12月、全国の20~80代の男女約650人から腕時計約1700本(時価総額28億円以上)を詐取したとみられる。6年1月に会社を解散。所有者が返却を求めていた。腕時計の質入れや売却で得た資金は、預託使用料の支払いやオンラインカジノ口座への入金、仮想通貨の購入などに充てたとみている。 2人の逮捕容疑は5年8月ごろ、他の者と共謀し、「毎月安定した収益を得ることができる」などと噓を伝え、東京都内の30代男性からロレックスの高級腕時計15本(時価総額1800万円相当)をだまし取ったとしている。 福原容疑者は6年1月31日にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに向け出国。警視庁は同3月、業務上横領容疑で逮捕状を取り、同9月に詐欺容疑に切り替えた。警視庁などが福原容疑者を国際手配していた。 今月に入り、現地当局から福原容疑者の身柄を確保したとの連絡を受け、警察庁と警視庁の捜査員らが今月24日に現地入り。25日に身柄の引き渡しを受け、26日にUAEから成田空港に到着する便で帰国後、逮捕した。

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