(CNN) 米オクラホマ州コマンチで25日、子どもを抱いて玄関ポーチに座っていた女性が銃で撃たれて死亡した。当局によると、自宅の裏庭で最近購入した拳銃を使って射撃訓練をしていた男が過失致死の罪で逮捕された。 宣誓供述書によると、死亡した女性はサンドラ・フェルプスさん。自宅で家族とともに屋根付きの玄関ポーチに座っていたさいに右腕に銃弾を受けたという。フェルプスさんはラブシートに座り、左腕で子どもを抱いていた。 家族の話では、住宅の北側のどこかから「数分間にわたり」5発から7発の銃声が聞こえたという。フェルプスさんは「近くの誰かがクリスマスに新しい銃を買ったに違いない」と話していた。フェルプスさんはその直後、「痛い」と言って倒れた。以降、銃声は聞こえなくなった。 裁判記録によると、コディ・アダムス容疑者(33)は発砲に関連し、過失致死の疑いで25日夜に逮捕された。その後、10万ドル(約1550万円)の保釈金で釈放されたという。 保安官事務所によると、午後3時15分ごろ、救急隊が出動した。宣誓供述書によれば、フェルプスさんは現場でまもなく死亡が確認された。当局によれば、銃弾はフェルプスさんの腕に当たった後、胸腔(きょうくう)に達した。住宅に銃弾が当たった痕跡は見つからなかった。 警察が周辺地域を捜査したところ、約1.6キロ以内で、射撃用の遮蔽(しゃへい)物がない住宅を1件見つけた。そこがアダムス容疑者の自宅だった。近隣住民は午後にアダムス容疑者による約20発の発砲音を聞いたという。 保安官代理が自宅を訪ねた際、アダムス容疑者はクリスマスに自分用に買ったという45口径の拳銃を使い、裏庭で地面に置いた缶を撃っていたと説明した。 捜査官は、裏庭の地面やデッキの上で複数の使用済みの薬きょうを発見した。家の南側には缶があったという。宣誓供述書によると、アダムス容疑者が缶に向けて撃っていたとする位置と、フェルプスさんが撃たれた住宅に集まった緊急車両のライトが「発砲の角度と明らかに一致していた」という。 自身の発砲がフェルプスさんの死亡につながった可能性を告げられると、アダムス容疑者は「目に見えて動揺し、泣き始めた」という。その後、保安官事務所で権利を告知されたうえで行われた取り調べで、アダムス容疑者は、自宅から南方向に向けて複数回発砲したことを認めたとされる。