カンボジアを拠点にした特殊詐欺に関わったとして日本人13人が現地の捜査当局に拘束され、警視庁などは14日、全員を国内に移送して詐欺容疑で逮捕したと発表した。20~63歳の男女で、警察官をかたる詐欺の「かけ子」グループだったとみられる。 警視庁特別捜査課によると、カンボジア捜査当局は2025年11月4日、隣国ベトナムと接する南東部バベットで詐欺拠点とみられる建物を捜索し、50人以上を拘束。フィリピンやベトナム、シンガポール籍のほか高級住宅で見つかった日本人13人も含まれていた。 大きな詐欺グループの中で、多国籍のメンバーがそれぞれの国に向けた手口で犯罪に関与したとみられる。日本人グループは25年10、11月、東京都、神奈川県、大阪府の40~70代男女十数人から計5000万円をだまし取ったとされる。 逮捕容疑は25年10月下旬~11月上旬、相模原市の60代女性に宮城県警の警察官を名乗って電話をかけ「マネーロンダリングの犯人としてあなたを捜査する。紙幣を調べるので、指定口座に金を振り込んでもらう」と言い、1100万円をだまし取ったとしている。認否を明らかにしていない。 警視庁は押収品として現地の捜査当局から携帯電話やノートパソコン、タブレット端末を受け取っており解析を進める。架空請求への注意や万引き防止を呼びかける県警の啓発ポスターのような紙もあり、ビデオ通話などで相手を信用させるために使ったとみられる。【長屋美乃里】