イラン、デモ沈静化の方向 トランプ氏「新しい指導者探す時が来た」

イランの反政府デモを巡り、米シンクタンク「戦争研究所」は、16日のデモが1州1件しか確認されていないと発表した。8日には27州156件のデモが確認されていた。 イランではインターネットが遮断されており、状況把握が困難だが、イラン当局がデモの弾圧を強めたほか、トランプ米政権がイランへの軍事介入についてトーンダウンしており、デモは沈静化の方向に向かっている。 AP通信は17日、ここ数日、首都テヘランでデモは起きておらず、住民は買い物をするなど通常の日常生活に戻ったと伝えた。 イラン当局は17日朝にインターネットの遮断を一部解除したものの、同日夜までには再開した模様だ。 デモの発端となった通貨暴落やインフレ、独裁体制への不満などは解消されていない。イランは再び反政府デモが活発化することを警戒し、今後も情報統制を続ける可能性がある。 在米人権団体HRAによると、デモの死者は3300人を超え、2万4000人以上が逮捕された。 イランの最高指導者ハメネイ師は17日、初めて反政府デモで死者が「数千人」に達したことを認めた上で「(敵国である)米国とイスラエルが(イランに)多大な損害を与え、数千人を殺害した」と主張。トランプ米大統領については「犯罪者」だと指摘した。 トランプ氏は13日、自身のソーシャルメディアで、「抗議を続けろ。(政府)機関を掌握せよ」などと呼びかけた。だが、イラン当局が拘束したデモ参加者への死刑執行を延期すると、14日には「殺害は止まった」と指摘。16日にはイランが「800人以上の処刑を中止した」として、「深い敬意を表する」と述べた。 一方で、トランプ氏は17日、米政治専門メディア「ポリティコ」に対して「イランの新しい指導者を探す時が来た」と指摘。「イランは指導力の低さゆえに、世界で最も住みづらい場所だ」と述べ、イランの体制転換を志向する考えも示した。【エルサレム松岡大地】

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