捜査関係者によりますと、東京都暴力団排除条例違反の疑いで全国に指名手配されていた、日本最大の風俗スカウトグループ「ナチュラル」の会長・小畑寛昭容疑者(40)が警視庁に逮捕されました。 小畑容疑者は2023年7月、職業安定法に違反する女性の風俗店へのスカウト行為を黙認してもらう代わりに、指定暴力団「六代目山口組」の2次団体の幹部の男に現金60万円をみかじめ料として手渡した疑いがもたれています。 警視庁は去年1月以降、1年にわたって小畑容疑者の行方をつかむことができなかったことから、今月21日、広く情報提供を求めるため、全国に指名手配をしていました。 警視庁によりますと、「ナチュラル」は女性をスカウトし風俗店に紹介した上で、風俗店から女性の売り上げに応じて「スカウトバック」と呼ばれる報酬を得る形で活動。 2022年だけで年間およそ44億5000万円を得ていたとみられています。 また、「ナチュラル」はグループが独自開発した秘匿性の高いアプリを使い、私服警察官の写真を撮影して共有したり、警察官から職務質問などをされた際の対応マニュアルを共有したりして、警察からの摘発を免れようとしているといいます。 メンバーはおよそ1500人にのぼるとみられていますが、メンバーの間ではお互いの実名は明かされず、やりとりも秘匿性の高いアプリが使われているため、実態はつかみづらく、警視庁は「ナチュラル」を匿名流動型犯罪グループと位置づけ、捜査しています。 また、「ナチュラル」が資金としているスカウトバックのうちの一部は、暴力団など反社会的勢力にも流れているとみられています。 警視庁は今回の逮捕をきっかけに、ナチュラルの全容解明を進める方針です。