元教え子にわいせつ行為 中学教諭を懲戒免 佐賀

元教え子にわいせつ行為 中学教諭を懲戒免 佐賀
佐賀新聞 2016年4月16日 10時33分配信

 佐賀県教委は15日、中学時代の教え子だった女子高校生にわいせつな行為をしたとして、県内の公立中学校の40代男性教諭を懲戒免職処分にした。退職手当は支給しない。名前や担当教科、勤務先などは、生徒の保護を目的に公表していない。

 県教委によると、男性教諭は今年2月中旬ごろ、佐賀、福岡両県のホテルでそれぞれ1回、生徒が18歳未満であることを知りながらわいせつな行為をした。生徒から相談を受けた親族が福岡県警に通報。教諭は3月29日、福岡県青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕された。

 教諭と生徒は昨年秋ごろから、メールやSNS(会員制交流サイト)などで連絡を取り合っていた。県教委は教職員と生徒が連絡を取り合う場合、原則として個人の携帯電話の番号やメールアドレスを教えないよう通知しているが、教諭は中学の担任時代に教えていた。

 男性教諭は「認識の甘さ、意識の低さが事件を起こしてしまった。償いをしていきたい」と話しているという。県教委は保護者の希望や福岡県警の指導を受け、生徒とは接触していない。

 県教委は各県立学校と各市町教委に対し、児童生徒との連絡方法について指導を徹底するよう通知。古谷宏教育長は「教え子の気持ちを逆手にとった卑劣な行為で、おわび申し上げます」とコメントした。

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