えん罪と再審制度をテーマにした社会派ミステリー「連続ドラマW シリウスの反証」(WOWOW×J:COM、土曜夜)が放送中だ。主演の中島裕翔(32)は「無実の罪が起こりうる社会にメスを入れる作品だからこそ慎重に向き合った」と語る。 原作は大門剛明の同名小説。えん罪被害者の救済活動に取り組む「チーム・ゼロ」は、ある死刑囚からの手紙を機に、一家殺害事件を再調査。検察の主張と矛盾する事実にたどり着くが…。 ゼロのメンバーで、弁護士の藤嶋翔太役、中島は「拘置所での長い歳月がいかに残酷かを表すのが役の責任と感じた」と話す。「脚本を読み、容疑者に疑惑の目を向けてしまった」と明かす中島は作品のテーマに「偏見と思い込みの危険性」があるという。「藤嶋が成長する過程を共有することで、情報との向き合い方を考えてほしい」と話す。 監督は、ファイル共有ソフトをめぐり、著作権法違反ほう助容疑で逮捕された開発者とその弁護団が無罪を勝ち取るまでを追った映画「Winny」などで知られる神戸市垂水区出身の松本優作(33)。同年代の中島は松本監督を「良い作品を追求するため、柔軟に対応できる人」と信頼を寄せ、「どこか人の顔色を気にしてしまう自分は、『違和感や疑問を突き詰めていい』という気づきをもらった」と話した。 松本監督は実際に弁護士らを取材。「えん罪は誰にでも起こりうる身近な問題。再審制度の法改正が議論されている今だからこそ、何が起きているのか知ってもらうきっかけになれば」と期待する。 全5話。毎週土曜午後10時。WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで放送・配信中。(安藤真子)