認知症の男性にマンションの共同所有権を高額で買わせていたとして、千葉県警は5日、準詐欺の疑いで無職の男(39)=別事件で服役中=を逮捕したと発表した。 逮捕容疑は仲間と共謀し、2023年の9月ごろから10月10日までに、不動産販売会社「N-Nine」(東京都豊島区)の従業員として、無職の男性(87)=野田市=が認知症によって判断能力が著しく衰えていることにつけ込み、同社が所有する埼玉県内のマンションの1室の共同所有の不動産購入契約を締結させ、代金として約2千万円をインターネットバンキングで振り込ませ、だまし取った疑い。 県警捜査2課によると、黙秘している。男性の息子が「父の口座から身に覚えのない出金がある」と野田署に相談した。この部屋は同社が約375万円で購入したもので、男性は62分の40の所有権を購入したことになっており、他に2人がこの部屋の所有権を持っているという。この部屋の居住者は捜査中だが、男性への賃料などの振り込みは確認されていない。 県警には、他にも同社が関わる同様の被害の申告があり、男性の分とは別に被害総額は6千万円を超えるという。同課は、同社が、認知症や独居の高齢者を狙った不動産詐欺グループだったとみており、捜査を進める。(本紙、千葉日報オンラインでは実名報道)(平嶋奏葉)