オーストラリア、中国人スパイ2人を逮捕・訴追「外国からの干渉罪」

【AFP=時事】オーストラリア警察は11日、中国人2人を外国からの干渉罪で訴追したと発表した。2人は中国警察の指示で、仏教系新興宗教「観世音菩薩心霊法門」をスパイしていたとされる。 25歳の男と31歳の女の2人は、それぞれ「無謀な外国からの干渉」の罪で訴追された。有罪になれば15年以下の拘禁刑を科される。 警察によると、2人は、首都キャンベラで観世音菩薩心霊法門に関する情報を秘密裏に収集したとして昨年8月に起訴された中国人と協力関係にあったという。 2人は、中国国内の法執行・防諜(ぼうちょう)機関をつかさどる「中国公安局」の指揮下で活動していたとされる。 AFPは在オーストラリア中国大使館にコメントを求めたが、回答は得られていない。 オーストラリア連邦警察は昨年、同国の防諜機関「保安情報機構(ASIO)」からの情報提供を受け、本件の捜査を開始したという。 ASIOのマイク・バージェス長官は、「複雑で困難、そして変化し続ける安全保障環境は、より流動的かつ多様になり、悪化している」と説明。 「複数の外国政権が、わが国に移住した外国人コミュニティーのメンバーを監視し、嫌がらせや脅迫を行っている」「このような行為は断じて容認できない」と付け加えた。 中国の治安機関は、国外在住の中国人や反体制派を監視する手段として、コミュニティー組織に潜入していると長年非難されてきた。 警察のスティーブン・ナット副本部長(テロ対策・特別捜査担当)は、「オーストラリアは外国からの干渉を免れることはできない。今回の逮捕によって、わが国に移住した外国人コミュニティーを標的としたさらなる試みを抑止できると期待すべきではない」と主張。 「わが国の文化的・言語的に多様なコミュニティーのメンバーは、犯罪者となるよりも、外国からの干渉や国際的な弾圧の被害者となる可能性が高い」と付け加えた。 観世音菩薩心霊法門は、その目標を「人々に仏典(お経)を唱え、生命の解放を実践し、より多くの人々を助けるという大願を立てること」としている。 信徒には「盧台長(Master Lu)」として知られる故・盧軍宏師が創始した観世音菩薩心霊法門は、世界中に数百万人の信者がいると主張している。【翻訳編集】 AFPBB News

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする