ことしの春節“渡航自粛”で訪日観光客は激減?北海道で見えた実態は

中国では、のべ95億人が移動するとされる春節前後の旅行シーズンが始まっています。日本への渡航自粛の呼びかけが続く中、観光地に変化は出ているのでしょうか。現地を取材すると、意外な実態も見えてきました。(2月14日OA「サタデーステーション」) ■“渡航自粛” 日本国内に変化は? 14日、北京の空港。 報告・ANN中国総局 冨坂範明総局長 「春節に合わせて、海外に行く人が長い行列を作っています」 15日から始まる、中国の旧正月「春節」の大型連休。過去最多の、のべ95億人がその前後も含めて移動すると言われています。 中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけて14日で3か月。中国国営テレビによると、2月2日~8日の期間の日中を結ぶ航空便が、去年と比べて約49%減少したと言います。 では、毎年混雑していた北海道は今、どうなっているのでしょうか? 報告・神宮桃子ディレクター(14日 北海道・小樽市) 「こちらロープウェイ乗り場ですが、長い列ができています。外国人観光客の方が多いようです」 去年、小樽市にあるロープウエイ乗り場は混雑していましたが、14日も変わらず賑わいがありました。私たちが出会ったのは上海からやってきた家族。同行すると、根強い日本人気の理由が見えてきました。ロープウェーに乗ると、それぞれ思い思いに撮影タイムに。 上海から来た観光客(14日 北海道・小樽市) 「ここにいると自分がプロの写真家になったかと錯覚してしまいます。景色がキレイだから」 頂上でも撮って、撮って、何カットも撮影。 上海から来た観光客(14日 北海道・小樽市) 「いい笑顔!とってもいい写真!」 「海と空が繋がっている感じで本当に美しいです」 実は、こちらの家族は、すでに20回以上も日本観光をしているそうです。今回、このタイミングで来た感想は。 上海から来た観光客(14日 北海道・小樽市) 「日本に来る前まではこれまでと違う雰囲気なのかと心配をしていましたけど、来てみたら総じて以前と変わりません。いつまでも私たちを歓迎してくれることを望んでいます」 今回の北海道旅行では、札幌、旭川、小樽に函館を周遊。今しか見られない唯一無二の景色が、そこにあるからだそうです。そんな家族が特にオススメしたスポットがありました。 上海から来た観光客(14日 北海道・小樽市) 「洞爺湖も人気ですよ」 ■根強い日本人気?中国客“微増”の観光地も 過去にサミットの会場にもなった洞爺湖。その場所へ行ってみると。 報告・山田直喜ディレクター(14日 北海道・洞爺湖) 「天気も良いということで、たくさんの観光客の方で賑わっています。外国人の方も多く見受けられます」 透明度の高い水面と、そこに映し出される山々のコントラストが魅力な洞爺湖。中国からの観光客もたくさんいました。 北京から来た観光客(14日 北海道・洞爺湖) 「SNSで山と湖が一緒になった景色を見て、一度は見てみたいと思ったんです」 福建省から来た観光客(14日 北海道・洞爺湖) 「湖があって北の富士山があって すごく美しい」 去年12月に洞爺湖を訪れた中国からの観光客は7704人で、前年よりも微増しています。北海道にやってくる飛行機は、減便の影響か満席だったそうです。 広州から来た観光客(14日 北海道・洞爺湖) 「私たちも一度、飛行機はキャンセルされたんですけど、便を変更できました」 土産物店の売り上げに変化はあったのでしょうか。 わかさいも本舗 八田雄喜さん(14日 北海道・洞爺湖町) 「具体的にお客様が減ったりとか感覚はないので、あまり実感としては(変化が)ないんですが、空港から来て洞爺で一泊して函館方面に行ったり、中継地点としての利用というのがあるので比較的受け入れ口として使いやすいのかなとは思う」 ■自民圧勝で中国の出方に変化は? 一方、先日の衆院選では、自民党が“歴史的圧勝”。中国側は動きが取りづらい状況だと言います。 中国情勢に詳しい東京大学大学院 阿古智子教授 「これほど圧勝するとは思っていなかっただろうなと。(中国は)かなり時間をかけて、どのように対応するか戦略を練らなければならない」 冷え込む日中関係はどう変化するのか?その行方を見極める国際会議「ミュンヘン安全保障会議」がドイツで開幕しました。そして日本時間14日午後6時ごろ、中国の王毅外相は、台湾有事が存立危機事態になり得るとした高市総理大臣の国会答弁について批判。 中国・王毅外相(14日 独ミュンヘン) 「中国の主権への直接的な侵害であり、戦後の台湾返還に関する国際秩序への挑戦である」 この発言より前に、小泉防衛大臣は… 小泉進次郎 防衛大臣(13日 独ミュンヘン) 「(中国とは)意見の違いや対立があったとしても、日本の立場は非常に明確です。中国側に対し、私たちは常に対話を歓迎しているというメッセージを送りたい」 3日間の日程の中で、中国との接触もありうる状況ですが… 中国情勢に詳しい東京大学大学院 阿古智子教授 「中国も表裏ありますので、表向きは(日本に)強く出続けるしかない。前向きな外交交渉をしようとする姿を中国としてはあまり見せたくない、国民に」 一方で、阿古教授が「異例」だと感じた出来事がありました。日本の排他的経済水域で12日、水産庁の取締船が中国漁船を拿捕し、船長を逮捕。これに対し、中国側は… 中国外務省報道官(13日) 「日本側には中日漁業協定に従い、公正な法執行と船員の安全と合法的権益を保障するよう望む」 日本を挑発することなく、冷静な呼びかけにとどめました。 中国情勢に詳しい東京大学大学院 阿古智子教授 「ここ最近の中国の外交の場での激しさを考えると、ちょっと異例な感じもする」 変化の兆しも垣間見える中、今後の日中関係については… 中国情勢に詳しい東京大学大学院 阿古智子教授 「パイプは表でなかなか作れなくても、裏で作れるような努力をしていかなればいけないし、表と裏を上手に使っていくことが必要になる」

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