元夫がストーカー行為…元妻子への深い執着心を描いた物語が「怖すぎ!」と反響【漫画】

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「GANMA!」で連載中のたかせうみさんが描く『こないでコウノトリ』より第53話をピックアップ。 たかせうみさんが1月24日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、たかせうみさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。 ■元夫のストーカー行為 子どもを産む、産まないなど、女性が抱く苦悩をテーマとした『こないでコウノトリ』。53話は、主人公・御子柴エリの夫・御子柴雅之の会社の先輩である・野川彩子の家庭事情が描かれたエピソードだ。 性的DVを繰り返す夫と離婚したいと思っていた彩子は、夫の不倫相手をうまく利用しあっさりと離婚。幼い子ども・璃音と共に小さなアパートに引っ越し、暮らしは楽ではなかったものの、穏やかに過ごしていた。 しかし、すっかり新しい女に夢中と思われた元夫は、離婚からしばらくして度々連絡をしてくるようになる。さらに、近所で姿を見かけるように。着信も拒否し、連絡を一切絶っていたある日、一瞬の隙を狙って家に上がり込んでいた元夫。 「迎えに来たんだよ!」 と、無理やり璃音を連れて行こうとした元夫に、必死で抵抗していると、近所の人が騒ぎに気付き警察沙汰になる。夫は逮捕されたものの、アパートにはもう戻れないと思った彩子は、意を決して距離を置いていた実家に逃げることに…。 作品を読んだ読者からは、「表情にゾクッとした」「改めて全話読んできました。泣きました。」「子供を産む人・産まない人、それぞれに色々な悩みがあって、考えさせられた。」など、反響の声が多く寄せられている。 ■作者・たかせうみさん「この物語が、読む人の心にすべり込み、心に少しでもいい影響を与える装置として働いてくれたら」 ――『こないでコウノトリ』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。 実は私自身、子どもを「欲しい、産みたい」と思う気持ちにあまりピンときておらず…以前はその感情を「人前では言わないほうがいいもの」だと、なんとなく思っていたんです。 ですがある日ふと女子会で話題にしてみたところ、意外にも共感を得られて。 「言ってはいけない感情」だと思い込んでいたのは、自分の偏見だったんだと気づきました。 ――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。 この作品は、とにかく読者の心をめちゃくちゃに揺らしてやろう!と思って作ってました。 最初は「悪」だと思っていたものがひっくり返ったり、ひっくり返らなかったり…。 物語を追いながら、自分が何に怒り、何に悲しんだのか、その心の揺れ動きをぜひ感じてほしいです。 漫画でありながら、自分自身を振り返る「鏡」でもあるような…皆さんにとってそんな作品であればいいなぁと思います。 ――Xの投稿は本作の第53話にあたり、主人公の夫・雅之の会社の先輩であるシングルマザー・野川さんのエピソードですが、このエピソードを描かれようと思ったきっかけや理由があればお教えください。 ずっと極端な「悪い人」として描いてきた野川さん側の事情を、きちんと描きたいと思いました。 それによって、「めっちゃ悪い人に見える人にも、もしかしたら何か事情があるのかもしれないなぁ」という視点を、読者さんの心にそっと植え付けられたらいいなと思ったんです。 たとえば、煽り運転の車がいたら怖いし、ムッとしてしまいますよね。 でも「もしかしたらトイレに行きたくて急いでるのかもなぁ」と考えるだけで、自分の心が少しだけネガティブな感情から離れられるというか。 相手を許すとか許さないとかは別として、ネガティブな気持ちといったん距離を置く。 それは相手への思いやりというより、自分自身を守るために必要な行為だと思っています。 野川さんの物語をここまで読んだ人が、日常で嫌な人に出会ったときに、「あの人も野川さんみたいに、何かすっごい事情があるのかも」とふと思い出してもらえたら嬉しいです。 この物語が、読む人の心にすべり込み、心に少しでもいい影響を与える装置として働いてくれたらいいなと思って、しっかり描きました。 ――現代女性が抱えるさまざまな苦悩をテーマにされた本作ですが、本作を通して読者に伝えたいメッセージがあればお教えください。 人生に「正解」はないけれど、たくさん悩んで、一生懸命考えて選んだ道なら、きっと大丈夫だよ──と、そんなエールをこの作品には詰め込んでいます。 すごく綺麗事だとは思うんですが、私は「大丈夫じゃない時」に「大丈夫だよ」と声をかけてくれる存在って、すごくありがたいなと思っていて。 この物語を通して、読者の皆さんに、そんなふうに「大丈夫だよ」と声をかけられたらいいなと思っています。 ――たかせうみさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。 自分で限界を決めつけず、これからもいろいろなテーマの漫画にチャレンジしていきたいと考えています。 現在連載中のオフィスコメディ『部下がポジティブで泣きたい』も、その一つです。 どんな結果になるかは分かりませんが、私の作品を面白いと思ってくれる方のために、全力で向き合っていきたいです。 人間のポンコツさや弱さを描きつつも、その先にある希望や綺麗事を手放さずに、これからも作品を生み出していきたいと思っています。 ――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。 いつも作品を読んでくださり、本当にありがとうございます。皆さんが読んでくださるからこそ、私は漫画を描き続けることができています。 感謝を言葉にしようとするとどうしても定型文のようになってしまって、ちゃんと伝わっているのか不安になることもありますが、それでもやっぱり感謝しています。 これからも応援してくださる気持ちにきちんと応えられるよう、元気に漫画を描いていきます!

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