<リブート>東仲恵吾氏&黒岩勉氏が語る鈴木亮平&戸田恵梨香&永瀬廉への思い「アスリートを見ているよう」 藤澤涼架&津田篤宏のキャスティング秘話も

鈴木亮平が主演を務める日曜劇場「リブート」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第7話が、3月8日(日)に放送される。同作は、愛する人の死を巡りうそと真実が入り乱れる“エクストリームファミリーサスペンス”。 身に覚えのない証拠で妻殺しの犯人として仕立て上げられ逮捕されることになる1人目の主人公・早瀬陸(はやせ・りく)と、その早瀬の店に現れるもう1人の主人公・警視庁捜査一課の刑事・儀堂歩(ぎどう・あゆみ)を鈴木が演じる他、謎の公認会計士・幸後一香(こうご・いちか)役で戸田恵梨香が出演。 そして、表向きは飲食やホテルビジネスを手掛ける会社「ゴーシックスコーポレーション」の社長だが、裏社会で暗躍する男・合六亘(ごうろく・わたる)を演じる北村有起哉が、物語の“闇”を司る。 また、合六の裏組織で実行役を務める冬橋航(ふゆはし・こう)を永瀬廉(King & Prince)、冬橋とバディを組む霧矢直斗(きりや・なおと)を藤澤涼架(Mrs. GREEN APPLE)が演じ、合六の裏組織の幹部・安藤(あんどう)役の津田篤宏(ダイアン)、儀堂の妻・儀堂麻友(ぎどう・まゆ)役の黒木メイサ、リブート前の早瀬陸役の松山ケンイチらが脇を固める。 このたび、WEBザテレビジョンでは、同ドラマのプロデューサーを務める東仲恵吾氏と脚本の黒岩勉氏にインタビューを実施。制作のこだわりやキャスティング秘話、後半戦の注目ポイントなどを聞いた。 ■複雑な設定は「狙いどおり」、初めて感じた怖さも… ――TVerにて歴代最高記録(全ドラマの第1話における配信開始後8日間の再生数)を樹立されたり、SNSでの考察も大きな盛り上がりを見せていますが、ここまでの反響についてどのように感じていますか? 東仲:台本が最後まで完成した状態で物語をちゃんと理解した上で撮影が始まり、面白い作品になるという実感があったので、皆さんにご好評いただいているのはありがたい限りです。今は、配信も含めてドラマをいろいろな方法で楽しんでいらっしゃる方がたくさんいて、何度も見返せる楽しさがあり、複雑な物語にしてもう一度見たくなるようなものを作りたいというプランが元々あったので、そういう意味では狙いどおりでうれしいなと思っています。 黒岩:全ての台本が書き終わっている状態でオンエアを迎えることがまれというか、ほぼ初めての経験でして。しかも撮影も終わっているので、完パケ映像を最後まで見させていただいている状態で第1話のオンエアを迎えたんですけど、誤解を恐れずに言うと、出来上がりを見て手応えはあったんです。 現場の熱量も素晴らしかったし、役者さんたちも面白がって演じていただいていたし、素晴らしいパフォーマンスを発揮していただいたのも分かっていたので、逆にこれで反響がないとすごくつらいな、大失敗に終わってしまったらどうしようという怖さが初めてありました。なので、第1話以降の反響も含めて、とてもありがたいですし、すごくホッとしたというのが正直なところです。 ――改めて、鈴木亮平さんと戸田恵梨香さんへの思いをお聞かせください。 東仲:今作は、鈴木亮平さんじゃないとできないであろう役だというのが第一にありました。一つ一つ、魂を削ってストイックに取り組んでいただいたという印象です。 戸田さんも鈴木さんのようなストイックさがある方で、特に台本の一字一句のニュアンスや、その先にある“視聴者に何を伝えたいか”という制作陣の意図も含めて、常に確認しながら取り組んでくださいました。軽やかに演じられているんですけど、すごく魂のこもった芝居で、現場で見ていた時も惹きつけられるものがありました。 黒岩:ともすれば、とてもファンタジックになってしまうようなギリギリのラインの設定ではあると思うんですけど、お二人だったら、日曜劇場としてちゃんとしたドラマにしていただけるんじゃないかと信じて書きました。結果、こちらの想像を超える素晴らしい演技で応えていただいて、本当にびっくりしました。 亮平さんは何回かご一緒しているので、すごい人だと思っていたんですけど、普通の人間ができないことを軽やかにやるので、フィギュアスケートでパーフェクト演技を見せられた時のような、奇跡を見ているような、スポーツを見ているような、アスリートを見ているような、そんな感動があって。役者さんというのはこんなにすごい生き物なんだなというのを、今回改めて感じさせていただきました。 戸田さんは前半からすでに素晴らしいですが、第7話以降はもう圧巻ですよ。すごく軽やかに演じているけど、最後まで緻密に計算しているんです。最初から台本が全部そろっていたからできることなんですけど、全部計算されているので、心がぶわっと動かされて鳥肌が立つほどです。とてもクレバーで勘のいい方なんだなというのをすごく感じました。 ■「元々、主人公は区役所職員だった」大胆な設定変更が功を奏す ――以前のトークイベントで、黒岩さんが「本作ではやりたいことを全部詰め込んだ」とおっしゃっていましたが、キャラクター設定で工夫された点をお聞かせください。 黒岩:元々、主人公は区役所職員だったんですね。でも、亮平さんと決まった時に、善良さがより際立つパティシエに変更しました。区役所職員ってすごくフラットじゃないですか。でも、パティシエになった瞬間に、ある程度その人物像が見えてくるというか。勝手な思い込みかもしれないですけど、甘いものが好きだという時点で優しそうな人だなとか。 あと、亮平さんは「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」(2021年)の時もそうでしたけど、職人・技術職をやらせるととても映えるという思いが僕の中であったので、ケーキとかを作らせたら多分うまいんだろうなと。おんぶにだっこです(笑)。 また、東仲さんと打ち合わせしている時に、「最近の正義と悪って表裏がすぐ変わる感じで、すごく曖昧な世界になっていますよね」と話をしたんです。合六には合六の正義があるし、冬橋には冬橋の正義があるし、悪い人も含めて全員信念があるんですよ。 視点とか見る位置、見る人によって正義と悪は変わってしまうものだということをなんとなく描きたいなという思いがあって、それぞれ信念を持ったキャラクターにしました。 ――黒岩さんの特に好きなキャラクターは誰でしょうか? 黒岩:一人を挙げるのはとても難しいです。でも、冬橋とかは面白いですよね。あれも“トー横”の世界をいろいろとリサーチする中で出来たキャラクターなんですけど、やっていることは法律上は悪だけど、ああいう人こそ見方によっては正義もあったりするという、すごくグレーなところに生きている象徴的な存在じゃないかなと思います。 ――第6話までで特に印象的だったシーンをお聞かせください。 黒岩:第6話で、本物の儀堂が死んで、早瀬が森に埋めるんですよね。そこで儀堂が麻友さんの写真を持っていて、やっぱり麻友さんのことを愛していたんだなというのがはっきり分かるんですけど、儀堂としては、関係を断たないと麻友さんが危険だから、離婚届を早瀬に託しました。 そして、早瀬が麻友さんに「儀堂は女と海外に逃げました」と儀堂に言われたとおり伝えるんですけど、あのシーンは、2人がプリンを食べているだけでちょっと泣けてくるんです。何に感動しているのかよく分からない、得も言われぬ、すごく心が動かされる瞬間でした。 あの時の亮平さんのお芝居って、もしかしたら一番上質な感動なのかもしれないと思って。悲しいとかうれしいとかはっきり分からないところで感動できるのがすごいなと、一番印象的でした。 東仲:僕はやっぱり第6話で儀堂が死ぬ一連のシーンですね。儀堂は最後に正義の刑事として勇ましく命を絶ちましたけど、それにはまだ謎が隠されていて、それは今後明かされていくので、そこも含めて楽しんでいただけるのではないかなと思います。 第1話から第4話ぐらいまで、儀堂は悪いやつだという印象があったんですけど、あのシーンを通して、僕自身、客観的に見ていても、儀堂という人がすごく愛おしくなってくるというか、“なんだ、この人も奥さんのためにこんなことをやっていたんだ。愛のためなのか”と思ったら、すごく切なくなってくると思うんですよね。垣根なしに感情を揺さぶられるシーンでした。 ■藤澤涼架との巡り合わせと、津田篤宏への期待―― ――今作では、連続ドラマ初出演となる藤澤涼架さんや、悪役で登場した津田篤宏さんも大きな話題となりましたが、それらのキャスティング秘話についてお聞かせください。 黒岩:これはもう完全にプロデューサーの東仲さんのキャスティングがとても面白くて、すごくハマったなという感じですよね。これは本当にすごいですよ。よくぞこういうキャスティングをしたなと思います。 東仲:藤澤さんは巡り合わせでした。霧矢という役が冬橋の相棒という設定の中で、どういうテンションの人がいいんだろうなと考えた時に、冬橋はすごく何かを背負っているような役なので、反対に、霧矢は見た目がひょうひょうとしている人の方がいいなと。そんな中で、藤澤さんが演技にも興味がおありだという話を聞いて、オファーさせてもらいました。 津田さん演じる安藤も、瞬間的に死ぬんですけど、悪い中でもどこか視聴者に楽しんでいただきたい思いがありました。やっぱり、津田さんは芝居がうまいんですよね。人の心を動かす力がある方で、迫真の演技をする姿を見たいなという思いがあってキャスティングしました。津田さんはこの先もちょろっと出てきます。見つからないかもしれないので、目を凝らして見てみてください。 黒岩:最初、津田さんと聞いた時に、「シリアスなシーンが笑えるシーンになってしまったらどうするんですか」と僕も含めて何人かで言っていたんですけど、東仲さんは「津田さんがいいと思うんです」と。結果、日曜の夜9時にしてはハードなシーンも、津田さんがいることによっていい意味でマイルドになったなと思っていて。そういういろいろなバランスがすごくよかった。東仲さん、お見事です。 ――最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。 東仲:第6話以降、本当にいろいろな要素があって、鈴木亮平さんが2人出てきたり、次々とうそや真実が交錯して複雑なところもありますが、あえてそうしているところはあるんですけど、この先はそんな伏線とかを考えてなくても楽しめる話になっていると思います。最終回は大きいサプライズを用意しておりますので、それも楽しみにしてもらえればなと思います。 黒岩:ここまで見ていただいた方々、本当にありがとうございます。考察などでも盛り上がっていただいて、こちらとしてもすごくうれしく、ありがたいです。 ここから先、いろいろな答え合わせも出てきますし、より主人公に感情移入して、この人が最終的にどうなって、どういう決断を下すのかということをシンプルに楽しんでいただけるストーリーになってくると思うので、そこをぜひ楽しんでいただきたいです。 そして、最終回の最後の最後で、「リブート」というタイトルがなぜ付けられたのかというのが伝わると思うので、“再起動”という意味合いをこの作品を通して感じていただけたらうれしいなと思います。

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