メンズエステ装う「違法風俗」静岡県内で摘発相次ぐ 日常に潜む〝犯罪拠点〟マンションの一室で「新店」演出 県警が警鐘

「メンズエステ」などを装って性的サービスを提供する違法な性風俗店の摘発が静岡県内で相次いでいる。県警は本年度7件を摘発し、経営者ら17人を逮捕した。捜査幹部は「氷山の一角。手口は狡猾(こうかつ)かつ、巧妙化している」と指摘。これまでの捜査で、看板を掲げずマンションの一室に潜みながら店名を次々と変え、「新店」を演出し続けるなどの営業実態が浮き彫りになった。 「自分でも店の名前がよくわからない」―。関係者によると、先月25日、袋井署や県警生活保安課が風営法違反容疑で逮捕した経営者の中国籍の女(46)=袋井市=は警察の調べに対し、そう供述したという。女のグループは「半熟マンゴー」「癒楽(ゆらく)」「ベトナム姫」などと店名を次々と変更。「新しい名前を掲示したほうが新しい客が付きやすいとの認識があった」と意図を語ったという。〝新店効果〟も狙いながら集客を図っていたとみられる。 違法性風俗店経営の背後には組織的な関与も見え隠れする。沼津署などが先月18日に「ミセス熟女専門メンズエステくつろぎSPA」を摘発した事件は、経営者の女(54)=沼津市=を逮捕した直後、店のウェブサイトからセラピストの情報などが消えた。同署などは5日、新たに風営法違反(禁止地域内営業)容疑で同店従業員の女(37)=御殿場市=を逮捕した。エステ嬢の雇用面接や実技講習、予約受け付けを担っていたほか、店のサイト管理も行っていた可能性があるとされる。 違法な性風俗店は暴力団組織など反社会的勢力の資金源となっている可能性もある。マンションの一般入居者が知らぬ間に、〝犯罪拠点〟と隣り合わせになるリスクも。「隣の部屋で何か営業しているようだ」「住民ではない人が出入りしている」などとの住民からの通報が、摘発の端緒になっている。県警幹部は「住民がトラブルに巻き込まれるリスクもある」と警鐘を鳴らし、環境浄化に全力を注ぐ姿勢を示した。

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