三重県亀山市の新名神高速道路下り車線のトンネルで大型トラックが追突して計6人が死亡した多重事故で、三重県警は21日、逮捕されたトラックを運転していた会社員水谷水都代容疑者(54)=広島県安芸高田市=の勤務先を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)容疑で家宅捜索した。 三重県警の捜査員6人はこの日午前、水谷容疑者が勤務する広島市安芸区の運送会社「HIROKI」など2箇所の捜索に入った。水谷容疑者は事故当時、10トントラックに荷物を積み、東京方面から広島方面に運ぶ業務中だったといい、県警は当時の勤務状況や健康管理が事故に影響しなかったか調べる。 県警によると、事故は20日午前2時20分ごろ、新名神高速の野登トンネルの出口付近で起きた。車線を規制した工事があり、制限速度は50キロに規制され、渋滞が発生していた。捜査関係者によると、大型トラックは、まず5人が乗った乗用車に追突。さらに玉突きで、1人が乗った乗用車と大型トレーラーが巻き込まれたという。 乗用車2台は炎上し、5人が乗った車から成人男女と子どもとみられる3人、もう1台から性別不明の成人の計6人の遺体が確認された。 捜査関係者によると、トラックに追突された乗用車の損傷が激しいことや、この車から成人男性1人が車外に投げ出されていた状況から、相当の衝撃があったとみられるという。現場の路面も激しく炎上しており、県警は事故当時のトラックの速度やブレーキ痕の有無などを調べる。 県警は亡くなった6人について今後司法解剖するとともに、DNA型検査などを実施して身元の特定を進める方針。 県警は21日、水谷容疑者を同容疑で津地検に送検した。(安田琢典、相川智)