3月26日の19時すぎ。東京都豊島区池袋のサンシャインシティは、阿鼻叫喚に包まれた。 「施設内にある『ポケモンセンターメガトウキョー』で、アルバイトの春川萌衣さん(21)が刺殺されたのです。襲ったのは、元交際相手の広川大起容疑者(26)です。広川容疑者は春川さんを刺殺した直後に自分の首も刺し、病院で死亡が確認されました」(事件担当記者) 現場近くの店員が語る。 「私は昼から勤務していました。事件が起きた時間は、叫び声とともに、100人単位でポケモンセンターから逃げ出す人たちが見えました。ただことではないと思い、恐ろしかったですね。何が起きたのか分からず、ほかのテナントの人たちもみんな、あわてていました」 警察は、事前に“危険”を察知していた。 「警視庁によると、2人は八王子市内のファストフード店で働いていた同僚だったそうです。2025年7月ごろに別れたのですが、その後もつきまとい行為があり、春川さんは12月25日、八王子署に相談し、広川容疑者は2025年末にストーカー規制法違反容疑で逮捕されています。 その後、警察は広川容疑者に対し、カウンセリングや治療を受けるように働きかけましたが、拒否されていたそうです。春川さんは安全のために親類の家に身を寄せましたが、3月からは自宅に戻ったとのことです。勤務先を変えるよう警察から助言を受けていたものの、ポケモンセンターでの勤務が『夢だった』という理由で、仕事を続けていたそうです」(同前) 広川容疑者は、春川さんがポケモンセンターで働いていることを知っていたため、今回の事件が起きてしまったというわけだ。 「警察は、できる範囲のことは対応していましたが、それでも、こうした凶行を止められませんでした。ストーカー問題について、より一歩踏み込んだ対策が必要という議論が出てくるかもしれません。 海外では、GPSを利用して、対象者の500m以内に近づかないように監視するシステムなどがあります。加害者へのカウンセリングについても、より強制力をもった形で実行する必要がある、という声が高まりそうです」(同前) “夢だった”という職場で命を落とした被害者を思うと、無念でならない。