「部屋に赤ちゃんを隠しておけないと思い埋めた」──。埼玉県行田市で産んだばかりの赤ちゃんの遺体を自宅の敷地内に埋めたとして、死体遺棄の疑いで逮捕されたのは15歳の少女だった。 少女の父親が庭の雑草を処理するために土を掘り起こしたところ、赤ちゃんの遺体を発見。へその緒などと一緒に埋められていた。 調べに対し少女は容疑を認め、赤ちゃんを「1人で産んだ」と話しているといい、警察は司法解剖を行なって死因の特定や詳しい経緯を調べている。 この報道を受けネットでは、「子どもが子ども産むから最悪の結果になる」といった声が。その一方で「保護や少女のケアを優先すべき」「あえて逮捕する必要があったの?」という声も上がっている。 「日本は逮捕至上主義というか、何でもかんでも逮捕しがち」そう語るのは未成年の事件に詳しい神尾尊礼弁護士だ。 「理論的には児童相談所の通報など児童福祉法上の措置が考えられる。ただおそらく、警察としてはほぼ自動的に死体遺棄だから逮捕状を取っていると思う」(神尾弁護士、以下同) 神尾弁護士によると今回の場合、刑法適用での逮捕よりは子どもの保護を目的とする児童福祉法の適用も検討すべきだったのではないかと指摘する。しかし、児童福祉法の整備が追いついていないのが現状だそうだ。 「多くの視点は大人のトラブルに子どもが巻き込まれている場合。親権問題とか児童虐待とか。親が悪くて子どもが巻き込まれている場合に児童福祉法が拡充されている。逆に子どもが悪い場合っていうのがほとんど拡充されていない。結局刑法に行かざるを得ないというのが実情」 去年8月には、18歳の女性が出産間もない赤ちゃんをゴミ袋に入れ窒息死させたとして逮捕された事件や、その前の月にも福岡市で自宅出産した17歳の女性が赤ちゃんをゴミ袋に入れ遺棄したとして逮捕。 さらに2021年、栃木県の商業施設内で女子高校生がトイレで出産し、殺害した疑いで逮捕された。 望まない妊娠を誰にも言えないまま出産し、遺体遺棄の疑いで逮捕されたケースは多くある。 神尾弁護士は「私の感覚、子どもがただ悪いっていうのはほとんどない。お子さんがトラブルを起こしてしまった場合でも、児童相談所とかが権限を拡充して、何か対応できるようなシステムを作るべき」と語る。 さらに、「社会全体として本当に逮捕ってそんなに絶対的なものなのかと、悪いことしたら何でも逮捕なのかというところは今一度考えるべき」と結んだ。 (『ABEMA的ニュースショー』より)