2001年K―1ワールドGP覇者で、総合格闘技(MMA)の最高峰・UFCでも活躍したマーク・ハント(52)が、家庭内暴力(DV)の容疑で逮捕された。ニュースサイト「TMZスポーツ」など複数の米メディアが伝えた。 14日にオーストラリアのニューサウスウェルズ州で、通報を受けた警察はハントの身柄を拘束。知人女性に身体的危害を加える意図をもって、ストーカー行為または脅迫を行った罪で起訴された。女性に送ったメールには「どうせ最後にはお前を殺してやる」と記し、殺害を予告したとされる。当初は保釈が認められたなかったものの、厳しい条件を課された上で保釈された。今月末に出廷が予定されている。 ハントは旧Kー1でアンコ型体形からKOを量産して、01年のKー1ワールドGPを制した。04年からは主戦場をMMAの「PRIDE」に移し、同年6月には柔道王・吉田秀彦と対戦。激闘となったが、最後は腕ひしぎ十字固めで一本負けした。その後はヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップといった世界有数のトップファイターを撃破して、MMAでも適性を見せた。 10年からMMA最高峰のUFCに参戦。UFCヘビー級王座は奪えなかったものの、激戦の連続で人気を博した。16年には、現在米プロレス団体WWEで活躍する〝ビースト〟ブロック・レスナーに判定負け。試合後にレスナーがドーピング検査で陽性反応を示したため、裁定はノーコンテストに変更された。ハントはレスナーの薬物使用を知りながら対戦させたとし、UFCを相手に訴訟を起こしたが、敗訴している。 18年2月の試合を最後に引退した後も「健康面、経済面、そして法的なトラブルなど、人生に深刻な影響を与える重大な困難に直面してきた」(『TMZスポーツ』)が、世界中の格闘技ファンには知られた存在だけにストーカー行為による逮捕は大きな波紋を呼んでいる。