トランプ氏はいかに民主主義を壊すのか 「ストロングマン」著者語る

イランへの攻撃をめぐり、トランプ米大統領の「文明を消滅させる」といった発言に批判が集まっている。第1次トランプ政権時代から、著書「新しい権威主義の時代 ストロングマンはいかにして民主主義を破壊するか」(原書房)などを通じ、トランプ氏の政治手法に警鐘を鳴らしてきた米ニューヨーク大のルース・ベンギアット教授は「米国は依然、民主主義国家だが、トランプ氏は権威主義者だ」と語る。 ベンギアット氏は「トランプ政権の核心的なイデオロギーは白人キリスト教ナショナリズムだ」と語る。「MAGA(米国を再び偉大に)」を唱える人々は、移民の流入で欧米の白人が非白人に置き換えられるという白人至上主義的な陰謀論「グレート・リプレースメント」理論に従っているという。 第2次トランプ政権では多くの公務員が解雇され、移民の逮捕が続いている。こうした「米国の変化の規模」は、「クーデターや革命後の現象に近い」とベンギアット氏は語る。 トランプ氏のイラン攻撃をめぐる言動に対し、共和党議員やMAGA支持者の一部からも批判の声が上がり始めている。ベンギアット氏は「多くのMAGA支持者は、トランプ氏が引き起こした災厄は無視できないものだと気づき、分裂を始めるだろう」と見通す。 そのうえで、「中東や欧州と同様、太平洋地域(の今後)も懸念される。トランプ政権は台湾の民主主義を決して守らないからだ」と指摘した。(牧野愛博)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする