フィリピン上院で銃撃戦が発生 ICC指名手配議員が逮捕に抵抗

マニラ、フィリピン、5月14日 (AP) ー AP通信の記者やその他の目撃者によると、フィリピン上院で13日夜、銃声が響き渡った。同上院では、国際刑事裁判所(ICC)から人道に対する罪の容疑で指名手配されている上院議員を、当局が逮捕しようとしていた。 銃撃の原因や、上院議場内で負傷者がいたかどうかは直ちには明らかにならなかった。同議場では、フィリピン当局がロナルド・デラ・ロサ上院議員を逮捕し、後にICCに引き渡そうとしていたが、同議員は与党系上院議員らの保護下に身を置いていた。 アラン・カエタノ上院議長は上院内で記者団の前に短時間姿を見せ、建物の警備員から銃声が聞こえたと報告を受けたことを認めたが、それ以上の詳細は明かさず、急いでその場を離れた。 ICCは11日、デラ・ロサ容疑者に対する逮捕状を公表した。デラ・ロサ容疑者は元国家警察長官であり、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(当時)の麻薬撲滅作戦を最初に実行に移した人物で、その過程で主に軽微な容疑者数千人が殺害された。 当初11月に発令されたこの令状は、デラ・ロサ容疑者に対し、2016年7月から2018年4月末までの間、ドゥテルテ政権下で国家警察を指揮していた時期に「少なくとも32人」を殺害したとして、人道に対する罪で起訴している。 64歳のデラ・ロサ容疑者は、ICCの逮捕命令と闘うことを誓い、あらゆる法的救済措置を講じると述べた。また同容疑者は13日夜、自身の支持者に対し、差し迫った逮捕を阻止するため上院に集まるよう呼びかけた。 国家捜査局(NBI)の捜査官らは11日、デラ・ロサ容疑者の逮捕を試みたが、同容疑者は上院本会議場に駆け込み、同僚議員らの助けを求めた。カエタノ上院議長は当時、関与した政府捜査官らを侮辱罪で告発すると述べた。 ドゥテルテ被告は昨年3月に逮捕され、拘置のためハーグにあるICC本部へ移送され、現在もオランダのICCに勾留されており、自身の残忍な弾圧における殺害について、人道に対する罪の容疑で裁判にかけられている。この件において、デラ・ロサ容疑者は数名の共犯者の一人として名指しされている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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