英検を替え玉受験、教え子の近大入試に悪用疑い 元塾講師を逮捕

学習塾の教え子になりすまして実用英語技能検定(英検)を受け、その成績を近畿大(東大阪市)の入学試験に利用したとして、大阪府警は18日、大阪市浪速区の元塾講師、野口瑞希容疑者(35)を私電磁的記録不正作出・同供用と偽計業務妨害の疑いで逮捕した。替え玉受験の結果を使って教え子は推薦入試に合格したが、その後に不正が発覚して取り消された。 逮捕容疑は2025年9月、当時勤務していた学習塾「個別教室のトライ天王寺駅前校」で、教え子だった10代の男子受験生になりすまして英検2級に合格。その結果を用いて近大に出願し、入試業務を妨害したなどとしている。「受験生の代わりに英検を受験し、その時のスコアを使って出願手続きをした」と容疑を認めている。 近大などによると、野口容疑者が悪用したのは、外部試験の結果を利用する推薦入試の制度。英検やTOEICなどの民間試験の成績を申請すれば、入試の得点と比べて高い方が採用される。 捜査1課によると、野口容疑者は自身の顔写真を使い、受験生の名前で英検を受けていた。大学入試の際には、容疑者と受験生の顔写真を合成したような加工写真を提出していたという。 大学合格後、学生証の顔写真に違和感を覚えた受験生の家族が大学に相談して不正が発覚した。府警は受験生についても任意で事情を聴いている。 学習塾を運営するトライグループは「元講師が逮捕されたことは重く受け止めている。捜査に全面的に協力する」とコメントした。 近大も「多くの受験生が日々努力を重ねて臨んでいる入学試験において、その信頼性を著しく損なう行為は断じて許されるものではなく、極めて遺憾」との談話を出した。【大坪菜々美】

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