激安で知られる大阪の「スーパー玉出」への労働者派遣手数料を水増し請求し、玉出の運営会社に約3900万円の損害を与えたとして大阪府警捜査2課は20日、会社法違反(特別背任)の疑いで運営会社「フライフィッシュ」(大阪市西成区)の元取締役、浅浦哲夫容疑者(76)=大阪府吹田市佐井寺=ら男2人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは、フライ社へ労働者を派遣していた人材派遣会社の元実質経営者、中西徹容疑者(63)=大阪府東大阪市東石切町。同課は認否を明らかにしていない。 2人の逮捕容疑は共謀し、令和3年8月~4年9月、複数回にわたって玉出の店舗スタッフの派遣手数料について、フライ社に対し約3911万円分を水増しして請求し、フライ社に損害を与えたとしている。 捜査2課によると、浅浦容疑者はスーパー事業の実質的責任者で、不正の発覚を免れるため帳簿を改竄(かいざん)するなどしていた。水増しした分は両容疑者で折半していたといい、同課は詳しい経緯を調べている。 フライ社の社内監査で5年1月に不正が発覚し、浅浦容疑者は取締役を辞任。7年1月に府警が告訴状を受理し、捜査していた。 フライ社は、スーパー玉出のホームページで「事件を教訓として役職員のコンプライアンス研修などに取り組み、より信頼できる会社へ発展するよう努める」などとするコメントを出した。