独自取材 不動産詐欺の被害者が語る手口

うその土地の契約を持ちかけ、金をだまし取ったとして大手不動産会社に勤務する男が逮捕・送検されました。今回、広島テレビは独自に事件の被害者に会うことができました。被害男性が語る、だましの手口とは…。 ■被害者 柴田さん(仮名) 「一番は裏切られたっていう気持ちが一番強かったかな」 広島市で不動産会社を経営する柴田さん(仮名)。おととし、詐欺の被害に遭いました。柴田さんを裏切った人物とは…。 大手不動産会社「住友不動産ステップ」の元社員の男です。5月13日、詐欺などの疑いで広島地検に身柄が送られました。 警察によると、男は取引先の会社役員の男性に対し、ウソの土地の契約を持ちかけ、手付金400万円をだまし取るなどした疑いです。被害を受けたのが柴田さん(仮名)でした。 今回、事件の詳細を語ってくれました。男から話をもちかけられたのは、2024年の6月。 ■(影ナレ) 「東千田町の土地が6000万円で売りにでそうだ。自分は売り主とつながっているので直接売買ならできる」 ■被害者 柴田さん(仮名) 「(男と)ずっと取引してましたので、その当時は信頼関係があるというふうに思ってましたので、信用しきってた部分もありましたけどもね」 柴田さん(仮名)は購入を決めます。男から身分確認として受け取った、土地の所有者だという人物の免許証のコピーです。偽造されたものでした。 ■被害者 柴田さん(仮名) 「冷静によくよく見ると、コピーした免許証の数字がちょっとおかしいとかっていうふうなことがあったのかなと思います」 偽造された契約書を交わし、手付金400万円を男に渡しました。 ■被害者 柴田さん(仮名) 「大手におられて、まさかこんなことをするとは私自身も思ってませんでしたので、そういう部分でも信用してるからこそ見抜けなかったのかなというふうな部分もあります」 不審に思ったのは一向に土地の測量が始まらないことからでした。2025年3月、柴田さん(仮名)は連絡を入れます。 ■メッセージのやりとり 被害者 柴田さん(仮名):「本当に契約されていますよね?契約されていない場合は警察に相談します。」 男:「申し訳ございません。身をもって償います。」 この返信を最後に、連絡は途絶えました。 ■被害者 柴田さん(仮名) 「見た瞬間はやっぱりショックの方の方が大きかったですね。徐々に怒りが込み上げてきたような感じですね」 被害者 柴田さん(仮名)は警察に告訴。5月11日、男は逮捕されました。警察の調べに対し容疑を認めていますが、これまでに柴田さん(仮名)への謝罪はありません。 ■被害者 柴田さん(仮名) 「やろうと思えば手紙なり何なりでコンタクトは取れたと思うんですけど、そういうことも一切なかったのでちょっとそこに対して憤りがあるので裏切られた気分の方が強いので、どういうふうになってほしいとか全然ないですけど。」 事件発覚の直後、男は懲戒解雇されました。 元社員の逮捕を受け、住友不動産ステップは、「当社を介さず個人的に紹介し、 元社員が逮捕された件は厳粛に受け止めている。再発防止につとめる」としています。 【2026年5月20日 放送】

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