xAIの共同創業者であるイゴール・バブシュキンが、新たなAIスタートアップ「River AI」の立ち上げに向け、最大10億ドル(約1590億円)の初期資金調達を交渉中であることが、複数の関係者の話で分かった。それによると、同社は最大50億ドル(約7940億円)の評価額での資金調達を目指しているという。 今回のラウンドは大手VC(ベンチャーキャピタル)のゼネラル・カタリストがリードインベスターを務める方向で協議が進んでいると、関係者のうち2人が明かした。ただし、交渉は現在も継続中であり、調達規模は変動する可能性がある。また、バブシュキン自身も最大1億ドル(約159億円)の自己資金を投じる見込みだ。 本件について、バブシュキンおよびゼネラル・カタリストにコメントを求めたが、回答は得られなかった。 River AIが具体的にどのような事業を構想しているかは明らかになっていないが、同社は「ネオラボ(neolabs)」と呼ばれる新たな潮流の一例と位置づけられる。ネオラボとは、著名なAI研究者が巨額の資金を調達し、最先端かつ長期的な研究に取り組むスタートアップを指し、短期的な製品化を前提としていない。本ディールに詳しい投資家の一人は、現状について「ナプキンの裏に書き留めたアイデアに近い段階にすぎない」と述べている。本誌が確認した文書によれば、同社は2026年4月20日にネバダ州で設立されている。 過去1年で、ネオラボによる大型調達が相次いでいる。例えば、NLP(自然言語処理)のパイオニアであるリチャード・ソーチャーが率いるRecursive Intelligenceは、人間の介入を前提としない自己進化型AIモデルの構築を掲げ、企業価値46億5000万ドル(約7390億円)で6億5000万ドル(約1030億円)を調達した。