【八代〝巨額〟汚職事件】時効まで残り1週間で八代市議を起訴 新市庁舎建設あっせん収賄罪 ほか2人は処分保留で釈放

熊本県八代市の新庁舎建設をめぐり、逮捕・送検されていた八代市議会議員の男が起訴されました。時効まで残り1週間でした。 あっせん収賄の罪で起訴されたのは、八代市議会議員の成松由紀夫被告(54)です。 ■汚職事件の背景は 起訴状によりますと、成松市議は、2022年に完成した八代市の新庁舎の建設工事をめぐって、東京の準大手ゼネコン「前田建設工業」を含む共同企業体が工事を落札できるようあっせんするなどし、見返りとして2021年6月4日ごろ、現金6000万円を受け取った罪に問われています。 あっせん収賄罪の公訴時効は5年で、時効まであと1週間でした。 成松市議は新庁舎建設の入札の際に、市の職員に対し、前田建設工業が作った評価基準案を使うよう指示した他、本来は前田建設工業側が負担するはずだった材料費などを市が負担するように変更する一方で、請負代金は変更しないなどの手口を使って、最終的に工事利益を11億3605万円増やすよう指示したとみられます。 (市の職員と協議した際の成松市議とされる音声) 「極端に言ったら増額分かVE(コスト削減)で浮いた分かで帳尻を合わせて、精一杯せり出せるだけせり出して、残り7億なのか8億なのかあとの部分の微々たるところは外構(工事)で調整するとか。最終的に結論から言えば、これだけせり出せればいい」 成松市議は5月25日に行われた裁判手続きで、容疑を否認していました。 この事件では他にも八代市の建設会社役員、園川忠助容疑者(61)と元八代市議の松浦輝幸容疑者(84)も逮捕されましたが、熊本地検はこの2人について先ほど処分保留で釈放したと発表しました。 ■市政を見つめ直す機会に 市の公共事業をめぐって起きた現役市議の汚職事件。 その問題点について、地方政治に詳しい熊本大学の伊藤洋典名誉教授は。 熊本大学 伊藤洋典 名誉教授「税金が一部の人の利益に還元されたということであれば、重大な問題。水増ししたお金が前田建設工業側に流れて、その中の一部が(成松市議に)返ってきたとみるのが自然な見方でしょうね」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする