東京都内のパチンコ店で乾燥大麻を所持していたとして、警視庁は28日、麻薬取締法違反(所持)の疑いでバレーボール男子日本代表の佐藤駿一郎容疑者(26)を逮捕した。事件を受けて日本協会は、この日の今季始動会見と公開練習を急きょ中止し、都内で説明会を開いた。同日付で佐藤容疑者の日本代表登録を抹消。南部正司技術委員長(58)らが謝罪し、大麻が強化施設の味の素ナショナルトレーニングセンター(東京・北区)に持ち込まれた可能性を示唆した。日本代表は6月10日開幕のネーションズ・リーグ(大阪ほか)に予定通り出場する。 * * * 代表活動期間に選手が逮捕される異例の事態となった。25日の代表チーム合流後、佐藤容疑者が拠点にしていたのは、バレーボール以外も約20競技のトップアスリートが強化拠点とする都内のNTCだ。南部技術委員長は説明会で、同容疑者が所持した疑いの大麻がNTCに持ち込まれた可能性を否定せず。「(代表合宿で)NTCに入ってから、(パチンコ店へ)外出しているので、(NTCに大麻が)持ち込まれたと推測している」とした。 NTCは国が管轄するスポーツの強化施設で、日の丸を背負う代表選手としてあるまじき行為。また、同施設を強化拠点にしない競技のトップ選手もトレーニングに使用する。スポーツ界全体に波紋が広がる可能性もある。バレーボール男子日本代表は昨季からメンタルトレーナーをつけたが、精神面のケアも含めて選手と向き合い、再発防止を徹底する必要がある。(バレーボール担当・宮下 京香)