止まらない「ニセ警察詐欺」…統計を新設 見えてきた手口は

警察官をかたり「捜査に必要だ」などと持ちかけて金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」の被害が止まらない。 全国の警察は今年、この「ニセ警察詐欺」を犯罪統計に新たな項目として追加した。 警察が分析を加速させる中、最近の手口や傾向が浮かび上がってきた。 「家宅捜索で、日本の警察の制服を発見」 4月7日。こんな見出しの記事が、カンボジアの主要メディアで配信された。 記事によると、首都プノンペンで日本人5人と中国人3人が、日本人に対する詐欺の疑いで現地当局に逮捕された。 拠点とみられるマンションを捜索すると、日本の警察の制服5着や偽造された逮捕状が見つかったという。 警察制服のニセモノは2025年以降、同じ東南アジアのマレーシアやインドネシアの詐欺拠点でも次々と見つかっている。 いずれも「かけ子」が、ビデオ電話などで本物の警察官と思い込ませるために使っていたものとみられている。 ■かけ子2人が順番に登場し… どのようにして、だましていくのか。 「かけ子」をしたとして日本に送還され、逮捕・起訴された事例を大阪府警などへの取材で調べると、主な手法はこうだ。 (1)聞き出し役 まず、1人目のかけ子が通信会社や公的機関、警察官をかたって「不正利用」や「犯罪の嫌疑」があると連絡。主に個人情報や資産状況を聞き出すなどして、2人目のかけ子につなげる役割を果たす。 (2)持ちかけ役 次に、2人目のかけ子が警察官や検察官をかたって「紙幣の調査」や「資産の保全」などとでたらめなことを言い、現金送付や振り込みを持ちかける――。 SNSのテレビ電話機能を使い、ニセの制服などで警察官に扮したかけ子が逮捕状を見せてくる場合もある。 捜査関係者によると、生成AIで顔などを変える「リアルタイムディープフェイク」が使われたとみられる事例もあるという。

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