宮城県富谷市の地域活性化事業などをめぐる贈収賄事件で、逮捕された市の課長補佐の男と建設会社の元社長の男が、取り調べに対し「以前からの付き合い」などと話していたことが新たに分かりました。 高橋 未悠・リポート: 「菅原容疑者が捜査員に連れられ、警察署を出てきました」 収賄の疑いで逮捕された、富谷市産業観光課の課長補佐の菅原憲一郎容疑者(48)と、贈賄の疑いで逮捕された安藤建設工業の元社長、安藤健一容疑者(50)の身柄は11日午後、仙台地方検察庁に送られました。 この事件は菅原容疑者が、主に富谷市新町地区の活性化事業をめぐって、安藤容疑者へ事業計画策定のアドバイスや市への提案機会の設定などの便宜を図り、その見返りとして接待を受けた疑いで逮捕されたものです。 警察によりますと、飲食や宿泊の接待は2023年10月から2026年3月までの間に県内や関東で行われ、35回程度であわせて28万円相当に上るということです。 菅原容疑者は2023年から産業観光課の職員でしたが、その後の捜査関係者への取材で、逮捕前の任意の取り調べなどで2人が「だいぶ前からの付き合いだった」などと話していることが新たに分かりました。 菅原容疑者を知る人: 「(菅原容疑者には)新町の活性化の職員として我々お世話になった」 「市役所の中心になって頑張っていたように見える」 一方、富谷市にある安藤建設工業にも10日、警察が家宅捜索に入りました。 登記簿によりますと、接待があったとされる期間、安藤容疑者は代表取締役を務めていましたが、2026年4月に辞任していました。 富谷市によりますと、市は安藤建設工業に道路や河川の維持管理業務などを発注していますが、菅原容疑者は入札に関与できる立場にはないということです。 若生・富谷市長: 「富谷市政史上、前代未聞の事態」 若生裕俊市長は10日夜、記者会見し職員が逮捕されたことを陳謝しました。 富谷市は再発防止に向け、全職員を対象とした研修を実施するほか、再発防止委員会を設置するということです。 警察は、2人が関係を深めた時期や、どちらが犯行を持ちかけたかなどを詳しく調べています。