時代劇映画やバラエティー番組で親しまれた俳優の中村玉緒(なかむら・たまお、本名奥村玉緒=おくむら・たまお)さんが9日に肺炎のため亡くなった。86歳だった。所属する長良プロダクションが12日、発表した。 中村さんは2023年2月、誤って転倒。背骨の圧迫骨折と診断された。関係者によると転倒以降、都内の療養施設で暮らしていた。年明けは元気な姿を見せていたが、最近は日によって元気だったり、食欲が全然ない日があったりしたという。9日に施設から死去したとの連絡が入り、家族も事務所関係者も別れの時に立ち会うことはできなかった。関係者は「療養先のイベントなどには出ていたようだが、テレビなどの仕事はこの5、6年やっていなかった」と話した。 中村さんは1939年7月12日生まれ、京都市左京区出身。父は歌舞伎俳優の二代目中村雁治郎さん、兄は歌舞伎俳優の四代目坂田藤十郎さんという芸能一家で育った。中学2年で映画デビュー。「赤胴鈴之助」シリーズなど、時代劇の娘役として人気を博した。市川雷蔵さんと共演した「炎上」「ぼんち」「大菩薩峠」などで演技派として評価された。 1962年、「悪名」シリーズなどで共演した俳優の勝新太郎さんと結婚。おしどり夫婦として人気だった。勝プロダクションの設立と倒産、逮捕など波瀾万丈の人生を送った夫を支えた。1990年代から天真爛漫なキャラでバラエティー番組で大人気になった。 出演作はNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」など多数。 事務所は「生前に皆様から賜りましたご厚情に心より感謝申し上げますとともに、謹んでお知らせ申し上げます」とコメントを出した。 通夜は16日午後6時から、告別式は17日午前9時半から東京都品川区西五反田5の32の20、桐ケ谷斎場で営まれる。喪主は長女の奥村眞粧美(おくむら・まさみ)さん。