「私も騙されていました」 結婚詐欺で逮捕された男の2件目の犯行は、被害女性が警察に駆け込んだことで発覚した。 警視庁玉川署は6月11日、無職で住所不定の芳澤克哲(かつのり・40)容疑者を詐欺の疑いで再逮捕した。昨年の11月ごろから30代女性と結婚を前提とした交際を装い、結婚式場の手付け金や新しく住む家の頭金として、現金140万円を騙し取った疑いだ。芳澤容疑者は今年2月、別の女性に対する結婚詐欺で逮捕・起訴されていた。 「芳沢容疑者と30代の被害女性は昨年10月にマッチングアプリで知り合いました。パイロットを名乗り、名刺や、乗務員がよく使うキャリーケースなどを持ち歩いていた芳澤容疑者がパイロットだとすっかり信じ込み、11月には同棲をスタートさせていました。 芳澤容疑者は『年齢も年齢だから交際期間関係なく、すぐ結婚したい』と、女性の家族にあいさつを済ませ、4月には式を挙げるつもりで結婚式場も予約していた。そして『挙式の手付け金や住宅購入の費用がいる』と嘘をついて女性から140万円を受け取ったのです」(全国紙社会部記者) ところが、2月に芳澤容疑者は突然、姿を消してしまう。別の女性への結婚詐欺容疑で逮捕されたからだ。 「芳澤容疑者がパイロットではなく、無職で妻帯者だったことが信じられなかった被害女性が彼の荷物を調べたところ、“第3の女性”の連絡先が書かれたメモが出てきた。連絡をとると“第3の女性”は『結婚を前提につきあっています』と答えたそうです。自分が騙されていたことに気づき、被害女性は警察に被害届を提出。芳澤容疑者は容疑を認めているそうです」(同前) 警察は余罪があるとみて捜査を進めている。 パイロットを装う結婚詐欺は古典的な手口だ。なぜ、医者や弁護士ではなくパイロットなのか。SMART BRIDAL代表取締役で恋愛婚活心理学者の吉野麻衣子氏によれば、「『ハロー効果』と、パイロットの『連絡が取れない・会えない理由づけが容易である』という勤務形態の特殊性が掛け合わさることで、詐欺師にとっては完璧な隠れ蓑になる」という。