虚偽の転入届を出したとして、警視庁が虚偽の転入届を出した電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で、「アジア最大級の犯罪集団」とされるプリンス・グループの最高幹部とみられる容疑者を逮捕していたことが22日、明らかとなった。プリンス・グループについては、米政府が「国際的な犯罪帝国を築いている」と指弾するなど大規模な詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)に絡んでいたとみられ、米国などがグループに対して制裁を科している。 米政府の発表などによると、グループはカンボジアの首都、プノンペンに拠点を置く多国籍企業で、金融や不動産などを広く営んでいた。一方で、カンボジアに設けられた少なくとも10カ所の詐欺施設で、高額報酬や「カスタマーサービス」などと虚偽の求人情報で集めた人に、投資詐欺をさせていたとする。 また、米政府は不正に得た収益は世界中にあるペーパーカンパニーや持ち株会社を通じて、資金洗浄していたとも指摘している。 こうした点を踏まえ、米政府は昨年10月、グループを「犯罪組織」として、チェン・ジー会長らを経済制裁の対象とした。英国もグループなどを制裁の対象としている。 日本国内でもグループの動きはみられ、フ・シー容疑者が代表を務める会社があるほか、複数の関連企業もあるとされる。 ある警察幹部は「米政府などから制裁を科せられている人物が日本国内で何をしているのか、実態解明を進める必要がある」と指摘。別の幹部は「日本では制裁の対象となっていないが、日本は逃げ場所ではない。実態に応じて各種法令を適用していく」と強調した。(海野慎介、藤澤拓光)