e-Tax悪用の還付金詐欺 主犯格に懲役6年6カ月の判決 税務署から1500万円詐取【高知】

匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」がe-Taxを悪用し、全国の税務署から還付金をだまし取った詐欺事件で、主犯格の男に対し高知地方裁判所は懲役6年6カ月の判決を言い渡しました。 全国初とみられるe-Taxを悪用したトクリュウの大規模検挙から1年余り。これまでに逮捕者は29人、被害は全国の税務署で3080万円に上っています。 6月25日はこの事件の主犯格である住居不定のデザイン業・小笠原惇被告(41)に判決が言い渡されました。 高知地裁・奥野育美 裁判官: 「主文、被告人を懲役6年6カ月に処する」 小笠原被告は肩までのびた髪を切り、ジャージー姿で入廷。判決が言い渡された際、裁判官を見ながら小さくうなずきました。 小笠原被告は税理士事務所で働いた経験から詐欺を思いつき、サイバー犯罪グループのリーダーである当時17歳の少年に犯行をもちかけました。 副業名目で闇バイトを集め、e-TaxのIDやパスワードを取得させます。そして、その情報をもとに小笠原被告が闇バイトになりすまし、うその所得税の確定申告をする手口です。 判決によると小笠原被告がだまし取った還付金は、全国の税務署で合わせて1500万円に上ります。 6月25日の判決で奥野育美裁判官は― 高知地裁・奥野育美 裁判官: 「被告は最も中核的で重要な役割を果たした。『楽に金稼ぎをして困窮から脱したい』という申請名義人にSNSで言葉巧みに近づき、末端者として次々と利用する態様はあまりに悪質。被告が社会に及ぼした悪影響は相応に大きく、実刑は免れない」 一方で「被告が事実を認め、被害弁償に向けた行動をとると述べている」などとして懲役8年の求刑に対し、懲役6年6カ月を言い渡しました。 弁護人によりますと被告は控訴しないということです。

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