カンボジアで生体腎移植、あっせんで対価得たか 支援団体の3人逮捕

海外での臓器移植手術をあっせんし、その対価を患者から受け取ったとして、警視庁が7日、一般社団法人「国際医療相談室」(東京都)の菊池仁達(ひろみち)容疑者(66)ら男3人を臓器移植法違反(あっせんの対価受領)の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。 患者はカンボジアに渡航し、女性のドナーから腎臓の生体移植を受けたとみて警視庁が実態解明を進める。事件の背景にはドナー不足があるとみられ、移植を希望する患者と生体ドナーを有償で結びつけるあっせん行為は移植機会の公平性を損なわせるおそれがあり、臓器移植法で禁じている。 ■1200万円受領か、医師謝礼や手数料名目 他に逮捕されたのは、同法人の代表理事の男(66)と40代の男。警視庁は、菊池容疑者が同法人の実質的な運営を担っていたとみている。 捜査関係者によると、3人は共謀して2025年11月~今年1月、海外での生体移植を希望する人を募集し、都内の男性患者がカンボジアの病院で生体腎移植を受けられるようにあっせんした。医師への謝礼や事務手数料の名目で、患者に計約1200万円を同法人名義などの口座に振り込ませ、あっせんの対価として受け取った疑いがある。 菊池容疑者はNPO法人「難病患者支援の会」(1月に解散)の理事として、23年2月、東欧ベラルーシでの臓器移植を許可を受けずにあっせんしたとする臓器移植法違反(無許可あっせん)の疑いで警視庁に逮捕され、その後、懲役8カ月の実刑判決を受けた。裁判では「移植を仲介しただけで、法律が禁じるあっせんではない」などと無罪を主張していたが、有罪判決は確定した。 菊池容疑者は逮捕・起訴後に保釈されており、今年1月末に刑務所で服役するまでの間に今回の事件を主導した疑いがある。

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