他県警が捜査していた賭博事件の関係者に捜査情報を漏らしたとして、警視庁は8日、本所署生活安全課の巡査部長、北村歩容疑者(47)=東京都大田区南馬込3=を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で逮捕した。漏えいにより、この県警の捜査に支障が生じたとみられ、警視庁は北村容疑者が捜査対象から何らかの見返りを受け取っていなかったかを調べる。 警視庁によると、漏えいしたのは、他県警が家宅捜索を見据えていた東京都や神奈川県内の賭博店や店関係者宅など10カ所前後の情報。この県警は2025年5月、営業や居住の実態を確認するため都内に出張することになり、その予定が本所署にも伝えられた。賭博や性風俗の捜査を担当していた北村容疑者も知り得たという。 しかし、実際に県警の捜査員らが対象の場所に行ったところ、店や居住実態がなくなっていた。情報が事前に漏れ、捜査対象者らが対策を取ったとみられる。 逮捕容疑は25年5月、都内で複数の賭博店を運営する赤沢崇行容疑者(66)に捜査情報を伝えたとしている。警視庁は赤沢容疑者も、漏えいを唆した疑いで逮捕した。2人の認否は明かさなかった。 北村容疑者は4月まで1年以上、不倫相手と密会するため都内のマンションに出入りしていた。警視庁は、このマンションを用意したのが賭博店関係者だった可能性もあるとみている。【春増翔太】