6月9日に俳優の中村玉緒さん(享年86)が肺炎で亡くなってから、ちょうど1ヵ月が過ぎた。 玉緒さんは京都府出身。映画でも活躍した歌舞伎俳優の二代目中村鴈治郎さんの長女として生まれ、兄は四代目坂田藤十郎さんという芸能一家で育った。 1953年に映画『景子と雪江』で俳優デビューを飾ると、その後は映画『眠狂四郎』シリーズや『大菩薩峠』など時代劇を中心に活躍し、時代劇俳優のイメージがあるが、『人間の條件』や『黒い十人の女』、『金環蝕』などの話題作にも出演、もちろん舞台も、さらにアニメ映画の声優からバラエティ番組まで活躍は幅広く、人気者となった。 玉緒さんといえば芸能界“屈指”のパチンコ好きとして知られており、 スターバックスのアイスキャラメル・マキアートが大好きで、これを片手にパチンコを打つのが至福だとラジオで語ったこともあった。私も何度か、玉緒さんがパチンコを打っている姿を目撃したことがある。 場所は東京・赤坂。地下鉄の赤坂見附駅からほど近いところにあったパチンコ店。玉緒さんはこのお店の常連だったのか、ここでの目撃情報が多数ある。道路から丸見えの、お店の入り口付近の台で打っていることもあった。 着物姿で真剣に台に向かっている姿を目撃したこともある。後日、見覚えのある着物で番組に出演している玉緒さんを見て、番組収録の空き時間で打ちに行ったんだなと思っていた。 私は1990年にハワイの空港で大麻とコカイン所持で夫の勝新太郎さんが現行犯逮捕された“パンツ事件”の取材を通じて勝さんと知り合い、その後は食事や飲みの場に呼び出されることがよくあった。 あるとき、玉緒さんがディナーショーを行っているホテルに、勝さんと一緒に陣中見舞いに行ったことがある。控室を訪ねたのだが玉緒さんはいない。係の人に聞いても、どこに行ったかわからないという。しばらく待っていると戻ってきたのだが、パチンコをしに行ったところ、“フィーバー”しちゃったのだと嬉しそうに語っていた。