【AFP=時事】ロシアで突如としてウラジーミル・プーチン大統領に反旗を翻した体制側ブロガーが17日、逮捕された。弁護人が明らかにした。 イリヤ・レメスロ氏(42)は、ロシアがウクライナ侵攻を開始した際に導入した検閲法に基づき、「ロシア軍に関する虚偽情報を拡散した」罪に問われている。 レメスロ氏が現在勾留されており、有罪となれば、10年以下の禁錮刑を科される。 レメスロ氏は長年、ロシア大統領府(クレムリン)の手先として、政権を批判する人々を標的として中傷を繰り返してきた。2024年にロシア北極圏の刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対しても、長年にわたり告発や法廷証言を行ってきた。 だが今年3月に突如として矛先を転じ、反プーチン宣言を発表。「ウラジーミル・プーチンは正当な大統領ではない。ウラジーミル・プーチンは辞任し、戦争犯罪人および泥棒として裁かれなければならない」と記した。 ウクライナ侵攻については、「この戦争はプーチンのエゴを満たすためだけに行われている。われわれ一般市民は何の利益も得られず、損をするだけだ」と述べた。 その直後、レメスロ氏は精神科病院に収容された、旧ソ連時代の「強制入院(体制に批判的な人物を精神科病院へ強制的に収容すること)」を彷彿(ほうふつ)とさせる出来事だった。 レメスロ氏は逮捕される前日、ソーシャルメディアに「この秋、プーチンは手錠をかけられて連行されるだろう」「プーチンにとって状況は急速に悪化している」と書き込んだばかりだった。 ウクライナによる製油所攻撃によってロシア全土での燃料危機が起き、5年目を迎えたウクライナ侵攻が一般市民の生活を直撃する中、プーチン氏の支持率は今年に入って低下している。 4月にロシアのテレビパーソナリティー、クセニア・ソブチャク氏とのインタビューに応じた際、レメスロ氏はナワリヌイ氏の運命について「いくらかの罪悪感」を覚えるとして、「あのような環境で死んでいい人間など、一人もいない」と語っていた。 ロシア政府は、25年以上にわたり権力を握るプーチン氏への批判や、4年以上続くウクライナ侵攻に対する批判を容認しておらず、2022年にウクライナ侵攻を開始した後に大規模な検閲を導入した。プーチン氏を批判した主だった人物はほぼ全員、収監されるか、亡命するか、あるいは死亡している。【翻訳編集】 AFPBB News