長男を誘拐されバッシングと人気凋落…「ざんす」で一世を風靡した「トニー谷さん」の悲憤慷慨 復帰後に“つい叫んだ言葉”とは

楽器のようにかき鳴らすソロバン、「ざんすざんす」と少し高めで艶のある歌声。慇懃無礼な芸風で戦後間もない日本に賛否を巻き起こしつつ、「さいざんす・マンボ」などのヒットも飛ばしたボードビリアン、トニー谷さん。赤塚不二夫さんの漫画「おそ松くん」で「イヤミ」のモデルにもなった人物としても知られている。80年代後半に大瀧詠一さんがプロデュースしたベスト盤で知ったという人も多いだろう。 人気の絶頂を極めたトニーさんだが、表とプライベートには厳密な線引きがあったという。舞台裏でも気が強く“傲慢”とも称されたが、長男の誘拐事件によって状況は一変。激しいバッシングに遭った。そんなトニー谷さんが69歳で死去したのは1987年7月16日のこと。その素顔と最期を親族らの証言で振り返る。 (以下、「週刊新潮」1987年7月30日号「墓碑銘」を再編集しました。文中敬称略) ***

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