司法に関する記事でよく使われる「司法のことば」をわかりやすく解説する。 今回は「特捜部」について。正式には特別捜査部という。 検察は、警察が捜査で得た証拠や供述調書をチェックするとともに補充的に捜査もし、容疑者を起訴するかどうか決めたり、公判で被告の有罪を証明したりするのを主な役割とする。全国50カ所の各地検には規模に応じて刑事部や公安部、交通部、公判部などの部署がある。 これに対し、特捜部は捜査段階から起訴まで一貫して自らが担う。特に規模の大きい東京、大阪、名古屋の3地検にのみ置かれている。 中でも、東京地検特捜部は精鋭集団とされる。約30人の検察官が所属し、「特殊・直告」「経済」「財政」の3班体制で、政界の汚職事件や粉飾決算といった企業犯罪、脱税事件などを捜査する。 各班には副部長が配置され、そのもとでキャップと呼ばれる主任検事が捜査を取り仕切る。全体を指揮する部長は出世ポストの一つだ。