さいたま市桜区で高校1年の手柄玲奈さん(15)が刺され死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された谷内寛幸容疑者(24)が、寮の自室から持ち出した包丁を犯行に使った可能性があると県警がみていることが、捜査関係者への取材でわかった。県警は計画性を示すものとみて調べている。 谷内容疑者は、現場となった被害者の自宅マンションから約500メートル離れた建設会社に勤務し、併設の寮に住んでいた。 捜査関係者によると、現場から半径約1キロの防犯カメラを調べたところ、谷内容疑者とみられる男が事件の約1時間半前から周囲を歩き回っていたが、店舗などに立ち寄る姿は確認できなかったという。 現場からは血のついた包丁が1本見つかった他、容疑者の自室からは2本の刃物が押収されている。部屋に台所はなく、包丁はほとんど使われていなかったという。県警は事前に凶器を準備していた可能性もあるとみて、購入時期などを調べている。