警察官をかたる男から「詐欺グループがあなた名義の銀行口座を使った」などと言われ、北杜市の60代の男性が現金2700万円をだまし取られました。 県警によりますと、3月26日、男性の携帯電話に国際電話の番号から着信があり、「この電話は1時間後に使えなくなるので、ボタン1を押してください」などと音声ガイダンスが流れました。 男性がダイヤル1を押したところ、電気通信事業者の職員を名乗る男が電話に出て「あなたの個人情報が洩れている。長野県警の警察官に電話を代わる」などと言われました。 そのまま、長野県警の警察官をかたる男が電話を代わり、「逮捕した詐欺グループがあなた名義の銀行口座を使った。共犯者として扱わなければならず、資金調達を行う必要がある」などと言われました。 男性は潔白を証明しようと、6回にわたって、合わせて2700万円を指定された個人名義の口座に振り込んだということです。 その後、男性が金融機関の窓口から送金しようとしたところ、銀行員に止められ、被害が発覚しました。 警察は「警察官をかたった不審な電話を受けた場合は、最寄りの警察署に相談してほしい」と注意を呼びかけています。